東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

鎌倉のまちづくり考える 市制80周年記念・建長寺でシンポ

講演する隈研吾さん=鎌倉市で

写真

 鎌倉市制八十周年を記念したまちづくりのシンポジウム「NEW OLD KAMAKURA〜伝統を守るため、革新に挑む」が二十五日、鎌倉市山ノ内の建長寺であり、市都市政策専門員を務める東京大教授で建築家の隈研吾さんが「これまでとこれからの鎌倉」と題して講演した。

 市民ら約二百人を前に、隈さんは「二十世紀の都市は大きい、高いことが目標にあり、簡単に言えば超高層ビルなどが新しくてかっこいい時代だった。今は全く逆の方を向いている。低いとか、地面にぴったり付いているとか、そういうものが新しくてかっこいい時代です」と説明した。

 具体的な例の一つに、自ら手掛けた建築で最も小さいという、同寺境内にある「虫塚」を紹介。虫好きで知られる解剖学者養老孟司さんから「造って」と話があったといい、「軽やかでさりげないものにしようと、虫かごを重ねたように造った」と話した。新たな技術を使って寺の土を金属にまぶした、とも説明した。

 ほかにも、今夏の東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場をはじめ、中国、欧米などで携わった建築を、スライドで写真を示しながら多数紹介した。

 その上で「古いものや自然に最先端のテクノロジーが組み合わさることで、今まで以上に高機能なものを低くて、小さいもので実現が可能になった」と説き、「新しい都市イメージにおいて鎌倉は絶好の場所。日本でこれ以上の場所はないと思う」と期待を込めた。 (北爪三記)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報