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【神奈川】

寂しいけれど終わりは来る 「レディオ湘南」長寿番組が終了 来月末

番組中、スタジオ前を通る人たちに手を振るHAGGYさん=藤沢市で

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 湘南地域のコミュニティFM局「レディオ湘南」(藤沢市、藤沢エフエム放送)が放送している朝の生番組「GOOD(グッド) MORNING(モーニング)湘南」が3月31日で終了する。1996年4月の開局翌日から始まった長寿番組で、出演6000回を超える進行役のDJ・HAGGY(ハギー)さん(59)=萩原浩一(ひろかず)さん=は「寂しいけれど、始まりがあれば終わりは来る」と穏やかに笑い、残りの放送に臨む。(吉岡潤)

 三日の放送冒頭で、HAGGYさんは三月末の番組終了とともに「レディオ湘南を卒業させていただきます」と発表。スタジオにはリスナーから「えー、終わるんですか」「これから何を聴けばいいのか」「HAGGYロスになりそう」と驚き、惜しむメールやファクスが次々と届いた。

 「湘南に朝がやってきました」。おなじみのフレーズで始まる番組は月〜金曜日の午前六時五十五分〜同十時に流れる。さまざまな地域情報を伝え、音楽を流す。HAGGYさんは開始当初からパーソナリティーを務め、先月十三日に出演六千回に到達した。

 日本コミュニティ放送協会によれば、全国にある三百三十二局の中で「一人がこれだけ長く同じ番組を担当しているケースは他にない」。業界専門誌の「好きなDJランキング」では、七年連続で全国一位に輝いてもいる。

 終了の理由を、藤沢エフエム放送の山田秀幸社長(57)は「六千回を超えて、体力的な問題も考えた」と説明。HAGGYさんも「四月に還暦を迎える。いい頃かなあと。いずれ終わらなくてはいけないんだから」と受け入れたという。

 ガラス張りのスタジオは藤沢駅と名刹(めいさつ)「遊行寺」を結ぶ遊行通りにある。HAGGYさんはマイクに向かったまま、ガラスの向こうで駅に急ぐ人たちや通学する小中高生らに手を振る。「一人一人、立派に成長して、親になり、子どもが生まれた、孫ができたって報告してくれる。その子どもたちがまた手を振ってくれて。関所みたいなもの」

 午前三時に起きる毎日。酒、たばこはやらず、体調管理に心を砕いてきた。時折、担当を代わってもらったことはあるが、病欠はない。どうしても具合が悪かったときにはスタジオまで往診を頼み、曲が流れる間に注射を打ってしのいだ。

 茅ケ崎市に生まれ、高校から藤沢市に住む。中学や高校の教員経験もある。「番組のおかげで地元のことにもっともっと詳しくなった」。道を歩けば、誰彼となく声がかかる。

 最終回で、出演は六千五十二回に達する。「ほぼ四半世紀、われながらよくやったかな。リスナーはいつも優しかった。最後まで頑張りますよ」

 

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