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【神奈川】

<かながわ未来人>シニア世代 活動デビュー後押し 鴨居駅周辺まちづくり研究会 都築利正(つづき・としまさ)さん(71)

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 さわやかな笑顔が晩冬の陽光に映える。二月最初の日曜日、JR横浜線鴨居駅(横浜市緑区)で、仲間約二十人と自由通路を掃き、ごみを集めた。「鴨居まち研」として地元で親しまれる「鴨居駅周辺まちづくり研究会」が毎週続けているボランティア清掃。「ささやかでも役に立っていると誇りを持てることは、人生において大切」

 六年前まで商社マンとして働いた。「日々の仕事にいっぱいいっぱい。地域活動の『地』の字も頭になかった」。退職に合わせ、「交通の便が良く、自然も豊かで生活しやすい」と移り住んだ鴨居の地で、現役時代から習いたかった太極拳や絵画の教室に通った。

 充実していたが、「地域と関わり合う活動もしたい」。一年ほどかけて情報を探すうち、鴨居駅の掲示板で鴨居まち研のチラシを見つけた。地元の歴史散策や清掃活動に参加してみると、年齢や肩書にかかわらず仲間が増えた。「鴨居の街が自分のホームタウンになっていった」

 メンバーは四十〜九十代の男女約八十人。駅のコンコースで音楽コンサートを催したり、地元の祭りに参加したり。地域の公園の花壇の手入れを続ける会員もいる。高齢のメンバーが体調を崩しても「仲間に会いたい」と再び顔を出す姿に「張り合いがあるから頑張れるんだろうな」。自分の将来像を重ね、勇気づけられている。

 活動の一環として二〇一八年度から「人生楽笑(らくしょう)・次代塾」を企画した。シニア世代の地域デビューを応援するのが狙い。五回シリーズで鴨居周辺や横浜市内を一緒に散策しながら、地域活動の大切さや魅力を伝える。同時に、地元の別の団体の活動も紹介することで、参加メンバーの関心に合わせた地域活動への橋渡しを行っている。

 「思うように情報が得られなかったり、飛び込んでみても思惑と違ったり、地域デビューの壁は結構高い」という自分自身の経験から、同じ悩みを抱える人を支えようと考えた。新メンバーの確保に難渋しがちな別の団体からも好評を得ているという。

 二〇年度も四月から、次代塾を展開する。「活動のきっかけを求めている人と地域の輪をつなぎたい。最初の一歩を踏み出そうとする背中をちょんと押してあげるような機会をつくっていきたい」 (杉戸祐子)

<鴨居駅周辺まちづくり研究会> 1999年4月、横浜市緑区が開催した駅周辺のまちづくり研究講座に参加した住民7人で発足。環境、公園愛護、歴史散策など五つの部会で活動している。居住地域を問わず随時入会可能、年会費2000円。問い合わせは事務局の都築さん=電080(1081)5441=へ。

 

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