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【神奈川】

新型コロナ 感染経路不明、苦渋の会見 相模原市、新たに2人「別の形で」

緊急で開かれた危機対策本部の会議=相模原市で

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 相模原市内の病院に入院していた男性患者二人が新たに新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになった十九日、会見した同市の担当者は感染経路が不明なことから苦渋の表情を見せた。 (安田栄治)

 男性患者二人が入院しているのは、死亡した八十代の女性患者が一時入院し、その際に担当した四十代の看護師の感染が判明した同市中央区の相模原中央病院。

 二人の男性患者はともに消化器系の疾患で入院。八十代の男性は十八日、呼吸機能を低下させたため、同病院は類似症として新型コロナウイルス検査を市に要請。同日午後十時すぎに陽性であることが判明。同じ部屋に入院していた男性二人の検査をしたところ、十九日昼前に七十代男性の感染も分かった。

 八十代男性は今月六日午後二時に入院。死亡した女性患者はその二時間前に退院していた。七十代男性の入院は十日だった。四十代看護師は同フロアの女性患者を担当しており、二人の男性患者との接点は確認できていない。

 市の担当者は会見で「亡くなった女性と看護師との接触者を選び出して検査し、陰性だった。これ以上広がることはないだろうとしたが、別の形で(感染者が)出てきた」と困惑した表情で話した。

 市は十九日午後から二人の男性患者と同じフロアに入院している患者ら四十人のコロナウイルス検査を実施。担当者は「男性患者の家族が見舞いに来て濃厚接触した可能性もあり、さらに詳細に調査する必要がある」と話している。

◆「人権配慮、適切対応を」 緊急会議で相模原市長

 相模原市は十九日、本村賢太郎市長を本部長とする危機対策本部の会議を開催した。十四日に続いて二回目。

 本村市長は冒頭「市民の不安を取り除けるよう、人権に配慮し、適切な対応をしたい」とあいさつ。その後は非公開で、感染者の発生状況などを担当者が説明したという。不特定多数の人が集まるイベントの在り方も検討。「一律の中止は風評被害が出る」とし、規模縮小や延期、中止の選択肢を主催者や各部局はよく考え、開催する場合は部屋の換気やアルコール消毒などを徹底するとした。

 患者が発生した病院職員、家族への風評被害も議論され、事実関係を調べて人権上の問題が分かれば、適切に対応することも申し合わせたという。

 市役所前を歩いていた市内の会社員和田弘司さん(58)は「除菌スプレーも携帯し、会社と自宅に入る前に手を消毒する。医療器具関係の仕事だが、展示会中止の動きが出ている。マスクだけでなく、手にウイルスが付かないように手袋も買いに行く。行政は正しい情報を逐一発信してほしい」と話した。 (西岡聖雄)

◆横浜市長「宿泊、製造業に影響」

 横浜市の林文子市長は十九日の定例記者会見で「イベントの中止や部品調達の支障など、市内経済に影響が出始めている」との認識を示し、「強い危機感を持って対応を進めている」と述べた。

 林市長は、現在ヒアリングを進めているとした上で、「ホテルは中国以外の外国人観光客、日本人客にも(宿泊の)キャンセルが出始め、宴席のキャンセルも出ている」と説明。中国からの部品調達に影響が出てきた製造業もあるといい、市は中小企業向けの特別経営相談窓口の設置や、資金繰り支援などに取り組む。

 また、市が設置した新型コロナウイルスに関するコールセンターに市民からの相談が増えたため、回線数を増やすなどの対応を進める。

 同日からクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で乗客らの下船が始まったことに絡み、林市長は市が客船クルーズ事業に力を入れていることもあり「船の風評被害が心配」と話した。 (北爪三記)

 

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