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【神奈川】

観光の足、ロボットが支援 「大山詣り」で実験

クララを装着して階段を上る実験参加者=いずれも伊勢原市で

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 伊勢原市は22日、観光名所の大山で県や信州大などと連携して、観光客を対象に装着型の歩行支援ロボットの実証実験を始めた。長い階段を苦にせずに観光を楽しんでほしいというのが狙い。体験者は「アシストされている感じで楽にいけた」と評価。実験は3月13日まで数日おきに続けられる。 (吉岡潤)

 実験に使われているのは腰と膝の外側に取り付けられた四個のモーターによって股関節と膝関節の動きを助ける「生活動作支援ロボティックウェアcurara(クララ)」。信州大の特任教授で、ロボット製造会社「Assist Motion(アシストモーション)」の橋本稔代表(67)が開発を進めている。

 日本遺産に認定されている「大山詣(まい)り」は市の観光の目玉だが、大山阿夫利神社下社へ続く長い階段がネック。市は「高齢者や足腰に不安を抱える人にも来てほしい」と、医療や介護向けに開発を続けていた橋本代表に打診。導入に向け、大山で二〇一七年十一月、一九年一月と実験を重ねてきた。

 橋本代表によると、実験のたびに、クララは一キロずつ軽くなり、三度目の今回は約四キロ。スリム化し、いろいろな体格に合わせて装着できるように改良を加えた。使用による心拍数の減少も確認できているという。

 座間市の男性(68)は大山名物の豆腐を買いに来て、「試してみたい」と実験に参加。信州大の学生と一緒に階段を上がった。「押される感じで、ばねがついたようだった」と表現し、貸し出されれば、「使うでしょう」と即答。「高齢になると観光の行き先が少なくなる。選択肢の幅が広がるのはいいことだと思う」と話した。

 橋本代表は「さらに軽量化し、平地と階段で自然に制御が切り替わって歩きやすくなるようにしたい」と話し、二一年中の製品化を目指す考えを示した。

 市は実験の参加者を募っている。問い合わせは、市商工観光課=電0463(94)4732=へ。

さらに軽量化を目指すという装具

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