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【神奈川】

二ケ領用水 国文化財に登録

美しい景観も住民に愛されている二ケ領用水=2013年3月、多摩区で

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 川崎市内を流れる二ケ領用水が十日、官報告示により正式に国登録記念物(遺跡関係)に文化財登録された。市教育委員会によると、市内の国登録記念物は、主に麻生区で栽培される禅寺丸柿に続いて二例目。

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 登録されたのは、全長約十八キロの二ケ領用水のうち、市が所有・管理する約九・二キロ。文化財登録を受け、市は案内板の新設などで用水の貴重さを伝えていくという。国や県などが所有している残りの区間についても、市は登録に向けて所有者と協議する方針。

 市教委によると、二ケ領用水は一六一一年に完成し、江戸最古の農業用水の一つとされる。稲毛領と川崎領の二つの領土にまたがることが名前の由来。工業用水としても利用されるなど、市の発展の歴史を知る上で意義があることから、国の文化審議会は昨年十一月、二ケ領用水を登録記念物に登録するよう、萩生田光一文科相に答申していた。 (大平樹)

◆これから祝い行事

 二ケ領用水宿河原堀を愛する会、宿河原堤桜保存会の戸田賢一郎さん(80)は、古文書や絵地図で二ケ領用水の歴史を調べてきた。登録に喜びもひとしおだ。堤を彩る桜の美しさだけでなく、「徳川家康が『すごい穀倉地帯ができる』と命じてできた用水。八幡下圦樋(はちまんしたいりひ)(排水路)の碑など歴史の分かる全景が残っている」と魅力を語る。「登録は本当にありがたい。これからいろんな祝いの行事が始まると思う」 (山本哲正)

 

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