東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

相模原殺傷 傍聴希望者、長い列 「なぜ殺傷」答えを求め

植松聖被告の判決公判で傍聴券を求めて並ぶ人たち=横浜市中区で

写真

 傍聴席を求め、長い列を成した人々も思いを口にした。

 「障害者である前に人間だ。なのになぜ、被告が『重度障害者はいらない』と思ったのか、それを知りたくて」。奈良県三宅町の中村清司さん(43)は、自分と同じく知的障害のある仲間と駆けつけた。

 一月の初公判から三度目の挑戦。傍聴はかなわなかったが、「なぜ」への手がかりを求めて、事件現場にも足を運んだ。

 障害者らへの強制的な不妊手術を認めた旧優生保護法とも通底している、と感じるという。「障害者を排除する考え方は同じ。誰でも、健常者を見たいんや」とつぶやいた。

 初めて訪れた東京都東村山市の小松慎悦さん(68)は昨年四月、腎不全で人工透析になり、障害者に。被告が何を話すのか知りたかったという。

 障害があっても働きたいのに、みな断られた。「私は障害者だけれども、生きようとしている。障害があっても、社会のために何かしたい。そういう気持ちがあるからこそ、多くの障害者を殺した被告が許せないんです」

 都内でグループホームを運営するNPO法人理事の女性(71)は「被告が発した『(障害者は)金と時間がかかる』という言葉は、ある意味で挑戦状だった。どこかで賛同している人もいると思うし、ともに生きる社会でないからこそ、この事件が起きてしまった。裁判が終わっても考えなくてはならない問題」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報