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【神奈川】

箱根登山鉄道 新ケーブルカー、きょう出発進行 「逆風」の観光地に追い風運ぶ

赤と青を基調とした新型車両=いずれも箱根町で

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 二十五年ぶりの車両更新のため昨年十二月から運休していた箱根町の箱根登山ケーブルカー(強羅−早雲山間一・二キロ)が二十日、新車両で運行を再開する。昨年の台風19号や、新型コロナウイルスの影響などで逆風が吹く観光地に追い風になりそうだ。

 ケーブルカーは強羅駅で箱根登山鉄道、早雲山駅でロープウエーと接続する人気周遊コースの一角。ケーブルにひかれ、時速十二キロ弱で高低差二百メートル超の斜面を昇降運転する。利用客は年間百七十万人。

 五代目となる一号車と二号車は、それぞれ二両編成で定員二百五十一人(座席数五十八人)。一号車は登山鉄道で人気のアレグラ号と同じ赤、二号車は青を基調としている。

 引退した旧車両はアルミ製だったが、新車両は鉄製で溶接しやすく、火山ガスなどからのメンテナンスが容易という。大型キャリーバッグを引く海外客が移動しやすいようにドア付近もロングシートにした。四カ国語表示の案内ディスプレーや防犯カメラも設けた。

 車体にはリボン状のデザインが描かれた。鉄道やロープウエーとつながるケーブルカーを示すとともに、人を結ぶ意味や英語のリボーン(再生・復活)の願いを込めた。整備担当の岡部好秀さん(52)は「赤と青の車両は新緑や紅葉など箱根の四季に映える」とPRした。

 箱根山の噴火警戒レベル引き上げ(昨年五〜十月)や台風19号による箱根登山鉄道の山岳区間の運休など試練続きの強羅駅前で、忍者装束に身を包む「忍者カフェ風魔」の酒井慎一さん(28)は「客の半分以上を占めた外国人が来なくなり、売り上げは七割減った。忍者のように耐え忍んでいるが、ケーブルカー再開は久しぶりに明るい話題」と期待を寄せた。 (西岡聖雄)

ロングシートになった階段状の座席

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