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【暮らし】

<大丈夫?保育の質>保育園選び 基本のキ 「安全守られるか」見学で確認

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 来年度の入園に備え、秋は保育園選びが本格化する時期。自宅からの距離や園庭の広さも重要だが、忘れてはいけないのが「子どもの安全が守られる保育園かどうか」という視点だ。チェックポイントや見学時のマナーを知っておきたい。  (今川綾音)

 「自分の子の命を守るために、保護者も知識を持ち、行動していく必要がある」。保育問題に詳しく、保育士資格も持つジャーナリストの猪熊弘子さん(53)は「実際に保育園を訪ね、自分の目で確かめて」とチェックポイントを示す=表。

 まず重要なのが、保育室や保育の様子を見せてくれるかどうかだ。死亡事故などが起こっている保育施設は、中を見せないことが多いという。見学が保育に差し支えると言われたら「時間や日を変えてもだめですか」と聞いてみよう。

 可能ならお昼寝の様子も見せてもらおう。突然死のリスクが高まる「うつぶせ寝」ではなく「あおむけ寝」をさせているかなどをチェックする。見学が難しければ口頭で確かめたい。

 保育士の配置も確認しよう。基準より手厚く配置する園もある一方、「保育士」の有資格者が少ない園もある。ベテランの保育士がいるかどうかや、常勤保育士の割合も、保育の質に関わる。経験豊富な保育者がいればクラスの余裕につながる。保育者が日替わりで子どもと関わるような施設では、一人一人の個性や健康状態を把握するのは困難だ。

 保育士が子どもたちにどんな接し方をしているかも大事。腕をギュッとつかむような振る舞いや乱暴な言葉遣いがあれば要注意だ。

 慣らし保育の進め方も聞いておきたい。何週間もかける園もあれば、「初日から長時間預かります」という園もある。猪熊さんは「死亡事故は、預け始めの時期に起こる割合が高い。『慣らし保育はいりません』と言うような園には注意が必要」と指摘する。

 通っている園児の保護者に話を聞くのも有効だ。猪熊さんは「夕方の四時ごろにお迎えに来る保護者は割と時間に余裕のある方が多い。その頃に赤ちゃん連れでお散歩がてら、園の近くまで行って声をかけてみて」と勧める。

     ◇

 保育の質について考える記事を随時掲載します。

◆連絡は朝夕避けて マナー守る

 見学する保護者も気をつけたい点がある。

 見学申し込みの連絡は、朝夕の時間帯を避けよう。園児の登園・降園や保護者の電話連絡への対応で、午前9時半ごろまでと午後4時以降は忙しい園が多い。

 東京都葛飾区の私立認可保育園「葛飾学園」の山口千晴園長は「『明日見学したい』と言われても職員のやりくりが難しいこともある。最低でも3日前に申し込んでほしい。お子さんの体調などで来られなくなった場合はキャンセルの連絡をお願いしたい」と話す。

 見学時は、案内者以外の保育士への質問は、保育に支障があるので避ける。複数の保護者で見学する場合、おしゃべりは慎もう。子どもを撮られたくない家庭もあるため、写真や動画撮影は控える。

 山口園長は「土曜は園児が少なく普段とは雰囲気が違うので、できれば平日に見学に来てもらうのがよい」とアドバイスする。

 

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