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【暮らし】

<家族のこと話そう>子どもの頑張りに涙 モデル・滝沢真規子さん

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 東京都葛飾区の下町で育ちました。遊んでいるうちにスカートがビリビリに破れたり、しょっちゅうケガをしたりするおてんばな子でした。

 祖母や母は料理上手。おせちやよもぎ団子を一緒に作ったときは、おいしくて「魔法みたい」と思いました。私の料理も母の味。母に習った筑前煮など手の込んだものも作りますが、中三の長女、小六の長男、小四の次女の三人の子どもたちは、ハンバーグやカレーなどオーソドックスなものが好きみたいです。

 元々専業主婦でしたが、十年ほど前、都内のスーパーで家族と買い物をしているとき、ファッション誌の読者モデルにならないかと声を掛けられました。次女が生まれたばかりで、正直、それどころではないような気持ちでしたが、ファッションデザイナーの夫に背中を押されてやってみることに。その後、専属モデルになりました。

 子どもたちも大きくなるにつれ、私の出ているページを見ては「ママ、かわいい」などと感想を言ってくれるようになりました。学校行事に参加すると、子どもたちの友達も声を掛けてくれるので、励みになります。

 モデルは言葉で思いを伝えることができないので、表情やポーズ、目の輝きなど写真を通して表現できるように心掛けています。主婦だからという言い訳は通用しない。紙の中でキラッと輝くために、心身共に常に整っている状態で臨むようにしています。

 経験を積み、ようやく自信がもてるようになってきましたが、どこかで「私なんかが出てもいいのかな」というような気持ちは、まだあります。ズバッと意見を言ったり、何かに挑戦すると自分で決めたりすることが苦手なので、いつも十一歳年上の夫に相談しています。私の味方をするばかりではなくフラットな意見をくれるので、本当に参考になり、頼りにしています。

 七月の誕生日に、夫がサプライズのパーティーを企画してくれました。実は私、サプライズは苦手(笑い)。そっとしておいてほしかったのですが、いざお祝いしてもらうと、みんなの気持ちはとてもありがたかった。子どもたちは写真を貼ったメッセージ付きのアルバムを作ってくれて。すごくうれしかったです。

 この間、ダンス部の長女が都大会で優勝したんです。なんだか涙が出てきて。子どもたちが頑張っている姿を見て、こんなに幸せな気持ちになれるなんて。家庭の仕事は地味だし大変なことも多いけど私の代わりはいないとあらためて実感しました。お母さん業、大好きだなって。

  聞き手・花井康子/写真・淡路久喜

<たきざわ・まきこ> 1978年7月、東京都生まれ。2010年主婦から一転ファッション誌「VERY」(光文社)専属モデルに。現在はカバーモデル。16年、第9回ベストマザー賞文化部門を受賞。著書に「滝沢真規子 MY BASIC」(光文社)など。

 

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