東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > 暮らし一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【暮らし】

<食べきりのすすめ>捨ててしまった食材記録を 消費行動把握、ロス減らす

写真

 あれこれと節約に努めている家庭でも、なかなかゼロにできないことの一つが食材のむだ。冷蔵庫に入れたまま忘れてしまったり、料理を食べきれないほど多く作ってしまったりした経験は、だれでもあるだろう。そんな「食品ロス」が頻繁にあるという人は、捨ててしまった食べ物を記録してみてはどうだろう。捨てた量や金額、原因などを付けていくと、買い物や保存の仕方を見直すきっかけになる。 (河郷丈史)

 「食品ロスは、買ったものをそのままごみ箱に捨てるのと同じ行為です」。優益FPオフィス(川崎市)のファイナンシャルプランナー、中村真佐子さん(53)はこう話す。中村さんが総務省の家計調査などを基に試算したところ、三人家族一世帯当たりのロスは金額にすると年間約三万円。毎月二千円以上を捨てている計算だ。

 記録をつけるのは、紙でもノートでもいい。図のようにマス目を書いて、捨てた物や日付、金額、「消費・賞味期限切れ」「おいしくなかった」「食べ残した」といった捨てた理由を書き込む。さらに「買ったことを忘れ、気づいたら期限が切れていた」などと、より詳しい「言い訳」をメモしておくといい。

 捨てたのが全部でなく一部だけだった場合、金額は税込みの購入金額に捨てた割合を掛ける。例えば、百五十円で買ったキャベツを半分捨てたら七十五円。割合は半分や四分の一などの目分量で十分だ。購入金額を把握するため、レシートも一緒に保管しよう。

 いろいろな食材を刻んで作った料理の食べ残しや、もらいものなど、金額が分からないロスもある。その場合も、金額以外の項目を記録して、なぜロスが出たのかを検証できるようにしておくことが大切だ。

 記録をつけ続けるのは大変だが、「二週間でも一カ月でも、一定期間試してみると傾向がつかめる」と中村さんは言う。例えば、理由に「おいしくなかった」が多ければ、「初めて買う商品は、まずは少量で」と対策を講じられる。「家にあることを忘れて二重買いをしてしまった」という失敗を繰り返していたら、「冷蔵庫の中を整理しておく」必要が明確になる。

 「記録することによって自分の消費行動に気付く。それがロスを減らす第一歩になります」

◆3週間で450円分 記者も挑戦し反省

 妻と子ども二人の四人家族の記者(37)も、わが家の記録に挑戦してみた。買い物や食事作りは主に妻がやっているが、記者も週一回は買い物に行き、週三、四食は作っている。

 記録したのは三週間。節約志向が強く「ロスはないはず」と自認していたのだが、記者が買ったイチゴやミニトマトの一部が腐ってしまった。冷蔵庫に入れていたが、思った以上に傷みが早かった。妻に「買うときに傷み始めているものは避ける」「使う分だけを買う」と、厳しく言われた。

 さらに、収納スペースの奥から、賞味期限を過ぎたシリアル三袋を見つけた。開封済みでかなりしけっていたので処分。きちんと見える場所に保管すべきだったと反省した。

 このほか、金額換算は難しいが、記者が子どもの食事を多く盛りすぎて、食べ残されてしまったことも二回あった。まずは少なめに盛って、おかわりをさせるべきだった。

 結局、ロスは計約四百五十円。弁当や牛丼が買える金額だ。週末に一週間分をまとめ買いして、子どもの弁当も作る妻が原因のロスはゼロ。記者の意識はまだまだ足りないようだ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報