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【暮らし】

暮らしと「おしゃれのレシピ」を伝授 本紙連載・本田葉子さんトークショー

トークショー参加者と握手をするイラストレーターの本田葉子さん(右)=東京都千代田区で

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 生活面で「おしゃれのレシピ」を連載中のイラストレーター、本田葉子さんのトークショーが、東京都千代田区の東京新聞で開かれた。新刊「おしゃれと暮らしのレシピ」(東京新聞刊)の出版を記念したイベント。熱心なファンや読者約70人が詰めかけ、連載の裏話やシニアのおしゃれのコツから、義母や長男との3世代の移住生活まで縦横無尽な語り口に耳を傾けた。 (北村麻紀、長壁綾子)

 本田さんは一昨年の夏、四十年近く連れ添った夫=享年(65)=をみとり、その三カ月後、義母(95)と長男(27)、老犬(13)と、都内から神奈川県小田原市の古民家へ移住。仕事、義母の介助、畑いじり、ジム通い…と、多忙ながらも充実した日々を送る。

 四月十六日に開かれたトークショーに、最近お気に入りのピンクのワンピース姿で登場した本田さん。まず設置したスクリーンに、十二年に及ぶ連載の初回と最新回の紙面を映して比較しながら解説した。

 「当初はイラストをペンと色鉛筆で手描きし、バイク便で届けていた。今は、衣服や小物の実物を写真で取り込んで貼り付けたり、着色したりとパソコンも活用。原稿もメールで一瞬で送れるようになった」

 移住の際、夫の遺品や学生時代のスケッチなどを処分した。「断腸の思いだったが、『将来、長女に捨てさせるくらいなら自分で』と思い切った」。一方「残した遺品はなるべく使おうと思った」と、飾り棚を食器棚にしたり、作業台を塗り直して「チョイ飲み机」としてリユースしている写真を紹介。「『おしゃれ』と『暮らし』は同時進行。私は、欲しいものは服も家具もピクルスも手作り。やがて、その過程を楽しむのが生きがいになる」

 会場の支持を集めたのが本田さん流「おしゃれの七不思議」=表。夫に「似合わない」と言われる服も、自分が気に入れば似合ってくる▽トレンチコートなどトラッド(伝統的)な服は着崩してもさまになり、長く使える▽直感や瞬発力は侮れず、衝動買いや「取りあえず買った物」が役立つケースも▽シニアのおしゃれは3S(白髪、シミ、シワ)あってこそ−などとアドバイス。共感の笑いとうなずきが広がった。

 参加者の質問にも、一つ一つ回答。「子どものころから絵は上手?」との問いには、「うまくなかった。今もうまくはないが、毎日描いているうち思い通りに描けるようになった」。

 「義母との同居のコツ」には、「深入り、深追いしない。お互いさっぱりした関係」と返答。「とはいえ、たまに私も『ブラック本田』になる。酔って覚えていないが、長男に『昨夜、おばあちゃんにひどいことを言ってたよ』と指摘されたときはショックで、それ以来焼酎断ちしてます」と失敗談で笑いを誘った。

 参加した横浜市の門屋典子さん(58)は「本田さんのセンスが好きで、ブログもほぼ毎日読んでいる。お義母(かあ)さんとの話など、胸にくる言葉がたくさんあった。暮らしのビタミンにしたい」と語った。東京都荒川区の鈴木千津子さん(70)は「本田さんは、私が普段着ないような服を着ている。私も試してみたい」。千葉県の鹿島幸子さん(62)は「私も家族の介護中で、犬も飼っている。自分と目線が同じで親近感がわく。本田さんの人柄が表れていた」と話した。

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