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【暮らし】

食品添加物 どう付き合う? 便利だけど、子どもに影響は

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 子どもの味覚を育てるために、なるべくなら食品添加物を少なくし、食材そのものの味を伝えたい、と考えている保護者は多いだろう。身近な食品の多くに添加物が使われている今、子育て世帯はどう付き合えばいいのだろう。 (瀬野由香)

 食品添加物は食品を作る過程や、食品の加工・保存の目的で使われる。具体的には、味を調える▽長期保存を可能にする▽色や香りをつける−など。

 厚生労働省が安全性や有効性を確認し、使用を認めた「指定添加物」は二〇一八年七月時点で四百五十五点ある。化学的合成品と天然物からなり、申請ごとに審査し、毎年増え続ける傾向にある。

 また長い食経験があり、例外的に使用が認められているのが「既存添加物」。豆腐を固める「にがり」やカフェインなど三百六十五品目ある。他の分類は「天然香料」が約六百品目、添加物だけでなく食品としても使われる「一般飲食物添加物」が約百品目ある。

 共働き世帯の増加や食生活の変化などから、手軽な加工食品や調理済み食品の需要は年々増えている。メーカー側も添加物を使って製造コストを抑え、消費期限のより長い食品を提供している。消費者も安価でバラエティーに富んだ食品を入手しやすくなるなどメリットも享受している。

 では、どんな添加物が使われているか、どう調べるのか。手がかりになるのが食品表示だが、食の安全などに関する情報発信に取り組む「NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン」理事長の近藤恵津子さんは「表示だけでは、何が入っているのか全ては分からない」と注意を促す。

 例えばコンビニおにぎり。表示にあるpH調整剤や乳化剤などには、それぞれ複数の添加物がまとめて表記されている。また、食品添加物ではないが「植物油脂」が入っていることがある。近藤さんは「等級の低い米を使う際、つやを出したり、ぱさつきを防止したりするために使う。しかし、ごはんの部分をまとめて『塩飯』などと表記できるので、原材料の欄には『植物油脂』と書かれていないケースもある」と話す。

 一方、添加物の安全性についてはどうか。「単品で使うことを想定しており、複数同時に使った場合の安全性は確認されていない」。近藤さんによると、過酸化水素、デヒドロ酢酸ナトリウム、タール系色素の中の赤色2号、黄色5号、緑色3号などは日本では指定添加物だが、海外では禁止されたり、使用が規制されたりしているという。

 多くの食品に添加物が使われる中、近藤さんは「『気をつけたいけれど、考えるのが面倒』という保護者の声も聞く」と話す。「消費者ニーズに合った商品を作るために添加物が使われることを知った上で、わが家ではどこまで許容するかスタンスを決めてみては」

 味覚の発達途中にある子どもたちは、食材そのもののおいしさを味わうことが大切とした上で、近藤さんは「添加物について正しい知識を持ち、食材選びなど食生活に生かしてほしい」と話している。

 まちデザインでは、食や暮らしの安全性について考えてほしいと、遺伝子組み換え食品や食品添加物、環境問題などについての講座を随時開催している。一般の参加も可能。講座内容などはHPを参照(「CSまちデザイン」で検索)。

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子育てサイト「東京すくすく」で、詳しい記事を掲載しています。

気になる食品添加物、どこまで許容できますか まずはリテラシーを高めよう!

 

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