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【暮らし】

<家族のこと話そう>妻とどんどん仲良く 夫婦の子育てサポート・渡辺大地さん

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 一つ年下の妻との出会いは、逆ナンです。埼玉の専門学校に通っていたころ、学費と生活費を稼ぐためにアルバイトしていた居酒屋の近くの飲食店で、ホール係をしていたのが当時、大学生だった妻です。バイト仲間が僕の話をしていたのを聞いて、いいなと思ったらしく、道端でいきなり「渡辺くん、結婚して!」と声をかけられました。

 当時は金髪で、たばこの臭いがプンプンする。無視して通り過ぎようとしたら、乗っていた自転車の荷台をガンッとつかまれて「遊びに行っていい?」って。「ダメです」と言って走り去りました。第一印象は最悪です。

 しばらくして、僕が具合が悪くてもバイトを休めないときがありました。バイトが終わってから、先輩が栄養のつくものをと、妻の店に連れて行ってくれた。妻が作ってくれたおかゆがおいしくて。数カ月後に付き合うようになり、家族を大切にする一面も知っていきました。

 数年後、二十七歳のときに結婚し、小四の長男(9つ)、小一の長女(6つ)、保育園児の次女(2つ)がいます。でも、順風満帆だったわけではありません。二人目を妊娠した妻に「実は赤ちゃんが生まれてくることを喜べない」と言われて驚きました。それまで共働きなのに、家事や育児は妻に任せきり。でも、自分では子どもの面倒を見るし、イクメンだと思っていました。妻が妊娠三カ月のときに緊急入院して、自分が家事と育児をやるようになり、こんなに大変なのかと思い知りました。

 いまは食事作りは妻、洗い物と洗濯は僕、と分担しています。妻に教えてもらいながら、少しずつ学んできた感じです。自分の経験を基に、産後の家事や育児をサポートする会社を立ち上げました。二人目が生まれる前に転職を考えていたら、妻が「失敗してもいいから、やってみたら」と背中を押してくれました。いまは妻がサポート事業の統括で、一緒に仕事をしています。

 妻は家族の司令塔です。子どもたちも何かあると妻に聞きます。交際中、振り返ると、妻に「いつ結婚するのか言って」と、プロポーズをさせられました。昔から主導権を握っているのは妻ですね。結婚前は名前を呼び捨てで呼んでいたのに、いまはさん付けです。妻は僕のことを「ねぇ」とかで、名前では呼んでくれないですけど。

 妻との関係は、どんどん良くなっていると思います。いまでもけんかはしますが、よく話し合うことが仲良しの秘訣(ひけつ)かな。新婚旅行のハワイがすごく気に入ったので、子どもが独立したら二人でハワイに住みたいね、なんて話したりもしています。

 聞き手・河野紀子/写真・中西祥子

<わたなべ・だいち> 1980年、札幌市生まれ。妻の第2子妊娠をきっかけに、産前産後の男性の役割を模索し、2011年に「アイナロハ」を設立。関東で産後の家事や育児をサポートするヘルパー派遣事業を展開し、産後の妻を支えることを説く父親学級の講師も務める。著書に「赤ちゃんがやってくる! パパとママになるための準備カンペキBOOK」「産後が始まった!」など。

 

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