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【暮らし】

子どもの日焼け UV対策 念入りに

首まで覆う帽子をかぶり、日陰で遊ぶ園児たち=愛知県豊明市の名古屋短期大付属幼稚園で

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 だんだんと日差しが強くなってきた。気になるのが日焼け。特に、肌が弱い乳幼児は、水膨れを起こすなど重症化しやすい。どう防止したらいいのか。また、もし日焼けしてしまったらどう対処すればいいのか。専門家らに意見を聞いた。 (花井康子)

 「昔は『日焼けは健康のシンボル』などと言っていたが、それは誤り」と話すのは、名古屋短期大保育科准教授で保育カウンセラーの山下直樹さん(47)だ。紫外線(UV)を浴びすぎると、皮膚がんなどの確率が高まる。母子健康手帳から「日光浴」の言葉が削られたのは一九九八年。「外気浴をしていますか」の表現に変わった。厚生労働省は「肌をこんがり焼くのがいいといった誤解を与えかねないから」と説明する。

 一歳の男児の双子を育てる名古屋市千種区の今泉瞳さん(34)は車で出掛ける際、子ども側の窓にUV防止のシートを貼るなど気を使っている。子どもを預かる幼稚園なども注意を払う。愛知県豊明市の同短大付属幼稚園では園児を外で遊ばせる際、首まで覆う帽子をかぶせるという。副園長の江田幸穂さん(65)は「日差しが強い日は外遊びの時間を短くしています」。

 子どもの肌は薄く、バリアー機能も弱いため、外からの刺激によってトラブルを起こしやすい。年間でもUVの量が多い四〜九月は特に注意が必要だ。

 UVは晴れた日だけでなく、曇りの日や室内にも降り注いでいる。名古屋大大学院皮膚科学分野准教授の河野通浩さん(50)によると、大事なのは、日焼け止めを塗り、直射日光を避けることという。照射量が日中で最も多い正午前後は、外遊びを避けるのが基本。遊ぶ時は日陰で、つばの広い帽子や長袖を着せて肌の露出を防ぐことが重要だ。日焼け止めが落ちやすい水遊びの際は、長袖のラッシュガードなどを水着の上に羽織らせよう。

 日焼け止めはどう選べばいいのか。日焼けの原因になるUVには、短時間で赤みを引き起こすUVBと、長時間かけて肌にダメージを与えるUVAがある。日焼け止めに書かれたSPFはUVB、PAはUVAの予防効果を意味する。

 皮膚が薄い乳幼児はUVBを防ぐSPFを基準にするといい。SPFには50までの数字が添えられているが、「乳幼児はSPF20〜30で十分」と河野さん。数値は、素肌と比べると、日焼けが始まるまでの時間を何倍に延ばせるかという目安。何も塗らない場合は、おおむね二十分で赤くなり始めるが、SPF20なら「二十分×二十」で、四百分間は日焼けが抑えられる。

 数値が高いものを塗るよりは、二、三時間おきにこまめに塗り直す▽説明書を読み、決められた量を露出している部分にくまなく塗る−ことの方が大事だ。耳やうなじも塗り忘れないよう注意。かぶれることがある紫外線吸収剤が入っていない低刺激のものなら、生後すぐから使えるという。

 帰宅後は、せっけんなどでしっかり洗い流すことが重要。万が一、焼けて肌が赤くなったら冷たいタオルや保冷剤で冷やすといい。赤い部分が広範囲だったり、水膨れになったりした場合は皮膚科を受診しよう。

 最近は、UVを怖がるあまり、外遊びを避ける保護者も少なくない。ただ、運動感覚を養うには外で遊ぶことは欠かせない。山下さんは「しっかり対策をした上で、どんどん外で遊ばせてほしい」と呼び掛ける。

◆主な対策

・日焼け止めを塗り、直射日光を避ける

・正午前後は外遊びを避ける

・帽子や長袖で肌の露出を防ぐ

・水遊びでは、ラッシュガードなどを羽織る

 

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