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【暮らし】

介護の便利グッズ 「自助」に役立つ工夫満載

手前は取っ手付きの丼。左は柄が太く、先端を好きな角度に曲げられるスプーン、右は手が不自由な人向けの箸=いずれも名古屋市中区のヤガミホームヘルスセンターで

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 握りやすく口に入れやすいよう、柄が太く先が自在に曲げられるスプーン、ズボンに大きなファスナーが付いていておむつ交換がしやすいパジャマ…。介護に役立つ、こうした便利グッズをご存じだろうか。介護用品を多く販売する「ヤガミホームヘルスセンター」(名古屋市中区)で、工夫満載のグッズを探してみた。 (細川暁子)

 目立つのは、体を維持するのに欠かせない「食」にまつわるグッズの豊富さだ。まずは、食器。手の力が弱い人も持ちやすいよう、取っ手が付いた茶わんは、大小さまざまなサイズがそろう。値段も千円程度でお手頃だ。

 人気は、柄が太く、使う人が食べやすいように先端部分の角度を変えられるスプーンやフォーク。握力が弱い人や、手や関節が動かしにくい人向けだ。ピンセットのように使える箸も右利き用、左利き用がある。値段は千〜二千円。

 店内にいた同市瑞穂区の男性(70)は、脳出血で倒れてリハビリ中の妻(72)のため、スプーンを買いにきたという。妻は右半身まひの後遺症があって要介護2。今は利き手でない左手でスプーンを持って食事をしている。右手で持つ練習をしているものの、普通の柄の細いスプーンではつかみにくい。スプーンの購入は、妻に頼まれたという。「こうしたグッズを使い、前向きな気持ちになってくれたら」と話す。

 食べこぼしを防ぐエプロンは明るい色づかいが目を引く。首に着けて座ると、膝が隠れるほど長く、机の上にのせれば食事マットにも。ピンクの花柄など元気が出るデザインが特徴で、千〜二千円で買える。

 体を動かすのが大変な人は、座ったり寝たりしたまま遠くの物をつかめる「リーチャー」と呼ばれる道具が便利だ。柄の部分を握ると先端部分が開閉し、物を挟む。座った状態で靴下を脱ぐのにも使える。長さによって異なるが、四千円前後で販売している。

 介護者の負担を軽くするグッズもある。ズボンの両側に足元まで下げられるファスナーが付いたパジャマは、脱ぎ着をさせやすい。テープ型のおむつを使えば、ズボンを全部脱がさなくても替えられる。値段は六千円ほどだ。

 ヤガミホームヘルスセンターのグループリーダー、村上なみ子さんは「できなかったことができると、本人も家族も喜びが大きい。自分で食べたり、着替えたりすることを助ける『自助』グッズを生活に取り入れてみて」と呼び掛ける。

 こうしたグッズは、関東を中心に店舗を構える「アビリティーズ・ケアネット」(東京)でも取り扱っており、ネットでの販売もしている。「アビリティーズオンライン」で検索。

テーブルクロスとしても使える食事用エプロン

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