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【暮らし】

<シニアの楽家事 スーパー主夫・山田亮>昼食活動 定年後は「自立」の仕掛けを

イラスト・ホンマ ヨウヘイ

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 高校三年生の娘が夏休みに入ってはや数週間。娘の長期休暇中の昼食は、ぼくの担当で、毎回頭を悩ましていました。

 娘は受験生。高校で夏期講習がありますが、当初、合間に昼食を食べに帰ってきました。こちらは娘の一時帰宅時間と学校に戻る時間を逆算して準備したり、サッと食べられるモノを考えたり。落ち着かない午前中を過ごし、「こんなの毎日やってられない」と思うようになりました。

 そのうちに娘も「行き帰りの時間がモッタイナイ」と言いだしました。そこで話し合い、弁当持参に変えました。これだと、朝は慌ただしくても、送り出してしまえば後は楽。ホッとしました。

 思い返せば、僕は高校時代まで、家で食べる日曜日のお昼も弁当でした。中身は普段の弁当と同じですが、弁当箱ではなく皿に盛り付けられた、今でいうカフェのプレートランチのような料理です。

 それを好きな時間に食べていました。当時は電子レンジが家になく温めはできませんでしたが、温かいインスタントみそ汁があり、いつもの弁当とは違う気分を実感させてくれました。専業主婦の母でしたが、お昼くらいは自分のペースで過ごしたかったのだと思います。

 また浪人時代、自宅学習の日のお昼は毎回、焼き飯でした。朝、母が前の日の残りものや他の材料を細かく刻んだものを、冷蔵庫に用意しておいてくれます。それを、お昼どきに僕がフライパンで卵と冷やご飯と一緒に料理する日々でした。

 日によって出来、不出来があり、卵が焦げ付いたり、ベチョベチョになったり、うまくパラパラになったり。受験勉強以外に「どうしたらうまい焼き飯が作れるか?」という探究心(単なる食い意地?)も育った気がします。気分転換になったし、そのスキルが今につながっています。

 皆さんのご家庭では、夫(や妻)の定年後、昼食は誰が用意していますか? 毎日作るのが苦痛なら、わが家のように弁当や、焼き飯セットもイイと思います。丸投げ夫も現役時代、出張先のホテルの朝食バイキングくらいは自分でよそっていたはず。やればできるんです。インスタントラーメンと煮野菜セットもいけると思います。

 経済的に余裕があるなら、お小遣いを渡して、近所の店のランチ巡りを勧めるのもイイですね。昼食活動という「昼活」を週一回から二回、三回と徐々に増やしていきましょう。

 夫が少しずつでも「昼食自立」できる仕掛け作りをすることで、妻も日中の自分のペースが守れますし、定年後の「夫在宅ストレス症候群」の予防にもなるはず。こうして別々に時間を過ごすことで、一緒に食べる日に昼活の「成果」を話題にできることでしょう。

 

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