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【暮らし】

長期停電、普段から備えて 車を発電機に/アプリで情報

 台風被害で千葉県を中心に広範囲で停電が続き、今も完全解消していない。昨秋の北海道胆振東部地震では、道内でブラックアウト(全域停電)が発生するなど、近年災害による大規模停電が各地で発生。太陽光などの自家発電機があればいいが、普及は道半ば。すぐにできる長期停電時の対策や家庭の備えを専門家らに聞いた。 (植木創太)

■常に満タンに

 まず、停電時には、どう電気を確保するのか。

 「停電時は車が発電機代わりになり、活躍する。日頃からこまめに給油し、常に満タン状態を心掛けて」と指摘するのは、名古屋市港防災センター長で防災士の大場玲子さん(44)。

 自動車は搭載されているバッテリーを使い、市販の車載インバーターをシガーソケットなどにつなげば、小型家電も動かせる。電気自動車(EV)やハイブリッド車のバッテリーは大容量で、さまざまな電化製品を長時間使える。エアコンもあり、子どもや高齢者を避難させる場所になる。

 ただ、立体駐車場の場合は注意が必要。最近の大規模停電で動かせず、車を出せない事例が相次いだという。「台風などの予見できる時は水没しないかを考え、地上に移すのも手」

■バッテリー携帯

 スマートフォンや携帯電話の電池切れに備え、普段から充電式のモバイルバッテリーを持ち歩く。乾電池式充電器もある。災害時は、電話やメールを受けられる状態だと電力を多く使うため、スマホは電波を拾わなくなる「機内モード」に。小まめに切り替えると節電につながる。

 夜の明かり確保には発光ダイオード(LED)式の卓上ランタンが役立つ。北海道のブラックアウトや東日本大震災の際にはLED式のヘッドライトも重宝された。火災のリスクも少なく、数千円から買えるという。手回しで充電し、すぐに使えるLEDライトやラジオもある。

■電話は不通も

 停電情報を得る方法を確認しておくことも大切だ。

 昨年九月末に台風の影響で大規模に停電した愛知県豊橋市では、市民から「復旧見込みを教えて」との問い合わせが殺到。電力会社や市役所の電話がつながりにくくなった。

 これを受け、中部電力では、最新の停電情報を把握できる無料のスマホアプリを開発。ホームページなどから入手できるようにした。同じような仕組みは各地で進んでおり、地元の電力会社に確認を。

■給水場を確認

 停電時には、ポンプが動かなくなることによる断水が併発する。防災対策に詳しい認定NPO法人レスキューストックヤード(名古屋市)の浜田ゆう事務局長(53)は、台風など予見できる災害時は風呂に水をためておくことを推奨。トイレの水洗や洗い物などに使える。水を使わない非常用トイレも一週間分は用意したい。

 非常時に給水できる場所も自治体のホームページなどで把握。水をこぼさず運ぶため小型のポリタンクも用意しておく。水を背負って運べるバッグ型の給水袋なども市販されており、活用を勧める。いずれも十リットル程度入るものがいい。

■分散して備蓄

 食料は、使いながら備蓄を更新する「ローリングストック(日常備蓄)」を推奨。飲料水の備蓄は一人一日二、三リットルが目安。最低で二、三日分、できれば一週間分は用意を。ペットボトルは二リットルよりも、五百ミリリットルの方が持ち歩きも便利で衛生的だ。クローゼットやキッチン、車のトランクといったように分散して保管すると、家屋が被害を受けた場合の備えにもつながる。

同法人の浦野愛常務理事(43)は「季節ごとに必要な品は変わる。備蓄品は気候に合わせて定期的に見直しを」と呼び掛ける。

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