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【暮らし】

サクッ、もっちり 幸せの味 親子でバタートースト 

中までバターが染み込んでいるバタートースト=写真はいずれも梶田さん提供

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 各地で専門店がオープンするなど高級食パンがブームだ。ただスーパーで売っているいつもの食パンも、焼き方次第で喫茶店で食べるようなおいしいバタートーストに変身させられる。食欲の秋、オーブントースターを使い、親子で手軽に楽しめる調理法を専門家に聞いた。 (出口有紀)

◆高温、短時間でこんがり

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 「安いステーキ肉でも部位や厚み、作る人の腕で味が違うように、安いパンも工夫をすれば変わる」。断言するのは、喫茶店のモーニング文化が根付く名古屋市を拠点に活動するバタートースト評論家、梶田香織さん(49)=写真=だ。栄養士の資格を持ち、専門学校卒業後に勤めた大手製パン会社で技術を習得。今はバタートーストのおいしさを広める催しを開いている。

 一口に食パンと言っても形は角形、山形と二種類。四枚切り、六枚切りなど厚みもさまざまだ。製造時にふたをして焼く角形は水分が保たれていてもっちり。一方、ふたをしない山形は水分が飛んでいて、トーストにするとさくさくに。かりっとした食感が好きなら薄めを選ぶといい。

 梶田さんの理想は「こんがり焼かれた分厚いバタートースト。ほおばるとバターがじゅわっと染みてくる」。小学生の時、伯母が営む喫茶店で食べた思い出の味だ。できればスライスされずに丸ごと一本で売られている食パンを買い、厚さ四・五センチほどに切るといい。ない時は四枚切りでOK。厚みは約三センチだ。

 次に、パンの厚みの半分まで、縦横二本ずつ切り込みを入れる=写真<1>。こうすれば、中までしっかり熱が入って美しい焼き色がつき、バターも染みやすい。切り込みは縦横二本が基本だが、「子どもに好きなようにやらせても楽しい」。

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 加熱は、水分を飛ばしすぎないよう、高温、短時間がポイント。トースターを一〜二分ほど予熱してからパンを入れる。大事なのは目が詰まって熱が通りにくいパンの底の部分を奥に向けること。庫内は奥の方が高温になりやすいため、こうすればむらなく焼ける。

 好みの焼き色の一歩手前で、いったんパンを取り出す。耳の際までバターを塗り=同<2>、切り込みの間にもバターを落とす。お薦めは無塩バター。「塩味がガツンとこない分、味を探してパンをよくかむ中でうま味や香りを感じられる」。バターは約二十グラムを用意。ラップで包み、遊び感覚でもめば軟らかくなって塗りやすい。全部使わず、ある程度残すのがこつだ。

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 塗り終わったら再度トースターへ。表面のバターがぷつぷつ泡立ち、好みの焼き色になったら出して、残りのバターを塗って完成。砂糖入りのきな粉をかけたり、あんこをのせたり=同<3>、親子でアレンジを楽しもう。パンの形や厚みを変えて食べ比べれば、子どもの味覚も敏感に。「みそ汁にも合うし、大人はおつまみにもなる」。おなかがグーッと鳴りそうだ。

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