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【暮らし】

<家族のこと話そう>父母が一番の理解者 俳優・歌手 海宝直人さん

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 生まれてから高校まで千葉県市川市で過ごしました。父は建築設計関係の会社員、母は専業主婦。三歳上の姉、十一歳下の弟がいます。

 姉は四歳の時、ミュージカル「アニー」の子役のオーディションを受け、合格しました。母がミュージカルが好きで、姉を連れて見に行き、姉もとりこになりました。父も音楽好きでした。幼い私と姉は、家での遊びといったら、ミュージカルごっこだったそうです。私は幼いながら、踊って歌う楽しさにはまり、本能的に好きになりました。

 小学校に上がる前、姉を追い掛けて、ミュージカル「美女と野獣」の子役のオーディションを受け合格しました。学校が終わると、けいこ場に通う日々が始まりました。オーディションに受かり、別の作品にも出ました。

 でも、オーディションは受かったより落ちたほうが、ずっと多いのです。一人を選ぶもので最後の三人まで残ったものの、結局だめだった。そんなことはよくありました。がっかりして悔しくて。父も母も一緒に悔しがってくれ、「次また、がんばろうね」と励ましてくれました。

 父や母がどんな人かといえば、「子どもが好きなことをやるのに、いつも自然な雰囲気の中で、どんな時も、応援してくれる」でしょうか。姉は劇団四季の団員になっています。弟は元ジャニーズジュニアです。

 そういえば、高校時代、部活のバンドで文化祭のステージに立つというと、父が車で機材を運んだり、設営を手伝ったりしてくれたこともありました。

 将来の生き方を決めなければならない高校三年の時、父と同じ大学を目指して受験勉強を続けていました。そんな時「ミス・サイゴン」のオーディション実施が発表になりました。大学進学か、好きな道にまっすぐ進むか。悩んだ結果、やはり選んだのはミュージカル。オーディションにかけ、役をつかみ取りました。父には「大学には行かない」と打ち明けました。残念そうでしたが、いつものように何も言わず、理解してくれました。思えば人生の岐路でした。

 小学生の時、「ライオンキング」のヤングシンバ役で出ました。約十七年後の二〇一六年、今度は大人になったシンバ役を務めました。その時は姉も出演していました。今度は「ごっこ」ではありません。本物の舞台での共演です。

 父母は私が出演する舞台やコンサートには、必ず見に来てくれます。京都にも来てくれたことがありました。やはり私にとって、一番の理解者・応援者でしょう。

 聞き手・草間俊介/写真・戸田泰雅

<かいほう・なおと> 1988年7月、千葉県生まれ。96年、ミュージカル「美女と野獣」の子役でデビュー。多数のミュージカルなどに出演。2012年、ロックバンド「シアノタイプ」を結成、ボーカルを担当。12月5〜30日、東京都千代田区のシアタークリエで行われる東宝ミュージカル「ロカビリー☆ジャック」に出演予定。

 

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