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【暮らし】

スマホ使って「秋」を撮ろう 高性能化で高い質

 もうすぐ紅葉シーズン。街中でも、秋を感じる景色も多い。高齢者も持つ人が増えてきたスマートフォンのカメラを使い、手軽に「秋」を撮る方法を専門家に聞いた。 (植木創太)

矢島直美さん

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 教えてくれたのは、カメラ専門誌の元編集長で、「カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編」などの著書がある矢島直美さん(41)。「最近のスマホはレンズの質も良く、高性能。日中なら、少しの工夫で一眼レフ並みにきれいな写真が撮れる」と話す。

 レンズの性能やセンサーの大きさは機種ごとに異なるが、持ち運びがしやすく、手軽な点は共通。矢島さんは楽しむこつに、「構図」「光と明るさ」「撮影後の補正」の三点を挙げる。

 撮影で一番大事なのは「撮りたい主役をしっかり決めること」。それが効果的に見える角度や背景を探り、何枚も撮って吟味するのが上達の近道という。さらに主役を大きく写すとインパクトのある一枚になる。レンズは大半が上部にあるためローアングル時は本体を逆さにすると、撮りやすくなる。

 構図が固まったら、画面の主役にタッチし、しっかりピントを合わせる。手前にあえて障害物を写り込ませ、奥の主役にピントを合わせると、奥行きが出る。ただ、スマホを動かすとピントがずれるので、構図を変えるたびにピントを合わせることが基本という。

 ズームの使用は注意が必要。複数のレンズを搭載する機種は望遠や広角などを切り替えられるが、そのほかは画像を拡大しているだけなので使うと画質が悪くなる。使用はなるべく控え、被写体に近づいて撮るように意識したい。また、画面の水平垂直の基準となる縦横の線「グリッド」を使うと、撮影時の傾きを防げる。

 スマホのカメラは一眼レフより暗い場所への対応が難しく、できるだけ明るいうちに撮影する。カメラは一般的に周囲の明るさを自動で測り、撮影時の設定を決めてくれるが、被写体の強調したい部分が暗い場合などは手動で微調整を。大半の機種は設定画面にある「露出補正」などの項目で調整できる。

 撮影後に、編集機能を使ってすぐに、トリミングや色の補正ができる点はスマホの大きな利点。明るさや色味なども簡単に変えられる。主役をより強調したいなら、不必要な周囲を切り取る。矢島さんは「補正という最後の仕上げが、撮るのと同じぐらい重要。いいあんばいをじっくり探して」と力を込める。

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 東京都内の「林試の森公園」で、矢島さんに教わりながら撮影。落ち葉を主役にしようと、スマホを逆さにし、カメラを地面すれすれにした状態で、ピントは少し遠めに合わせてシャッターを切った。撮影後に、落ち葉が際立つよう、コントラストや明るさを調整した。

<1>普通の風景 何も考えずに撮った公園の風景写真

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<2>構図変えて 落ち葉を主役に構図を決めて、少し遠めにピントを合わせて撮影(補正前)

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<3>補正し完成 撮影後に彩度や色味を補正。落ち葉が強調され、ぐっと秋を感じる写真になった=いずれも東京都内の「林試の森公園」で

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◆スマホ写真のコツ

・使用前にはレンズを布などで拭く

・撮りたい主役を決め、大きく写す

・ピントは構図を変えるごとに合わせる

・露出補正などで明るさを調整

・グリッド機能を使い、傾かないよう意識

・撮影後の補正でイメージ通りに仕上げる

 

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