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【暮らし】

カシャ!の前後が「イイお顔」 家族写真 会話や小物で工夫

<Before>普通に撮ると表情が硬い=いずれも埼玉県久喜市の鷲宮神社で(高木さん撮影)

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<After>家族に話しかけてもらうと笑顔に

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 これからの時季は、七五三やクリスマス、年末年始と、家族や親戚で集まる機会が何かと多い。みんながそろった記念にと、写真を撮る人も少なくないだろう。子どもの自然な表情を引き出し、思い出に残る写真を撮る工夫をプロに教わった。 (今川綾音)

 話を聞いたのは、出張カメラマンとして年間二百件以上の家族写真を手掛ける高木智房(ともふさ)さん(44)=東京都江東区、タカギグラフィックアーツ。十月末、埼玉県久喜市の鷲宮(わしのみや)神社であった七五三の撮影に同行した。

 主役は、慣れない羽織はかまに身を包んだ五歳の男の子だ。両親と並んだ写真を撮ろうとしたが、表情が硬い。高木さんは脇で見守っていた祖父母に呼び掛けた。「お孫さんに話しかけてください。会話をするといい表情になるので」

◆目線は子どもの高さ

 「終わったら何食べたい?」「アイスクリーム!」。男児の目が輝いた瞬間がシャッターチャンス。子どもの自然な表情を引き出すには、何げない会話で雰囲気を和ませるのが鍵だ。「『はい、チーズ』とシャッターを切る前後が、実は重要なんです」。言葉通り、高木さんは「OK」と声を掛けた後も、シャッターを押し続ける。「終わった」と撮られる側がホッとした瞬間は表情が緩むからだ。

 集合写真は、大人にポーズを取らせ、子どもの表情が良いタイミングでシャッターを切るのが鉄則。縫いぐるみなど小物を使ってもいい。撮り手が自分の頭にのせ、わざと落とすなどすると効果てきめんだ。

 気を付けたいのはカメラの位置。大人が立ってレンズを向けると、子どもを見下ろす構図になる。しゃがんで、子どもの目の高さから腰の高さぐらいまで体を低くすると、視線を上手にとらえられる。

◆まぶしくない向きで

 被写体が立つ場所もポイントだ。七五三やお宮参りなど神社での撮影は、拝殿を背にした構図が定番。しかし、多くの神社で拝殿は南向きに立っているため、この構図では太陽の光がまぶしい。撮る角度を変えたり、神社の雰囲気が伝わる別の背景を探したり、ベストの位置を選びたい。

 集合写真でなく、自然な場面を撮るには、子どもを歩かせるのが手。周囲の大人が話しかけながら、ゆっくりめに歩かせ、撮影者は十〜十五メートル前方から狙う。少し離れた場所に行かせ、「走って戻ってきて」と促してもいい。どんな写真でも「いかにカメラを意識させないかが勝負」と高木さん。スマートフォンで撮る場合は、話しかけながら画面を見ずにこっそりシャッターボタンを押す裏技も。余白を広めに取れば、写る位置が多少ずれても後からトリミングで調整できる。

 もう一つ、家族写真は撮る人が偏りがちだ。「パパ(ママ)の写った写真が一枚もない」とならないようカメラマンはぜひ交代で。

<Before>定番の拝殿前でのポーズ。まぶしくて残念な表情に…

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<After>神社らしい別の背景を選び、まぶしさを避けた。撮影者がおもちゃを頭から落とし、笑った瞬間を狙った

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