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【暮らし】

<どうなる?消費増税>キャッシュレスの家計管理 決済手段ごとにメモを

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 消費税増税に伴う国のポイント還元制度などでキャッシュレス決済が広まる一方、個人でも支払い手段が多岐にわたり、支出の把握やポイントの管理にてこずっている人も多いのでは。日本の家計簿の草分け・羽仁もと子さん(1873〜1957年)が創刊した婦人雑誌で、家計管理の大切さを伝え続ける「婦人之友」(本社・東京都豊島区)の編集部は、こまめに支出をメモする「見える化」を勧める。 (河郷丈史)

 クレジットカードや電子マネー、スマートフォンを使ったQRコード決済などさまざまなキャッシュレス決済があふれ、独自のキャンペーンを繰り広げる中、複数の決済手段を使い分けている人も少なくない。

 編集部の山下謙介さん(49)によると、支出管理の第一歩は「利用するクレジットカードなどの数を絞ること」。メーンで使うものを決めるだけでも、管理の負担はぐっと減る。

 また、キャッシュレスは現金に比べ、お金を使った意識が低くなりがちだ。このため、使ったときにメモなどで記録し、「見える化」することが肝心という。

 使える金額を事前にチャージする電子マネーや、後で口座から引き落とされるクレジットカード、その場で口座から引き落とされるデビットカードなど支払いのタイミングはさまざま。だが、使うたびにメモすれば、漏らすことはなく、お金を使った意識を持つことができる。

 また、メモを残しておけば、後から利用明細との照合が楽に。家計簿に転記すれば、家計全体を管理することができる。メモは、決済手段ごとに記録したり、時系列で書き出して金額欄に決済手段を書き添えたりする方法がある。

 「使ったときに記録することは、支出の把握だけでなく、家計の管理という点でも大事」と編集部の徳永光子さん(50)。現金でもキャッシュレスでも、使える予算を常に意識しておくことが大切で、毎日記録をつけていれば、予算をオーバーしそうになったら節約するなどの対応が取れる。

 予算を立てる際、どのぐらいの額を充てればいいのか見当もつかないということもある。その場合、まずは一カ月間、家計簿をつけてみれば、自分の家庭の出費の傾向がつかめる。

 還元されるポイントの管理はまず、割引や現金に近い感覚で使える汎用(はんよう)性の高いものと、特定の会社の店舗でしか使えなかったり、カタログなどから商品を選んだりするタイプを区別。現金に近い感覚で使えるポイントは支払額には本来の額を書き、還元分は「雑収入」として、別に記録する。

 還元を見越し、割り引いて記録する方法もあるが、割引後の金額がベースになると、本来の価格が把握できなくなり、今後の予算を正確に立てられなくなる。

 例えば、コンビニエンスストアなどで2%の即時還元を受けたら、その日の雑収入、クレジットカードで翌月の引き落とし時に充当されるなら翌月の雑収入として記録する。商品と交換するタイプなど汎用性が低いものはあえて記入せず、個別に把握しておく程度にとどめるのも手だ。

 徳永さんは「キャッシュレスは便利だが、使いすぎの心配もあり、いいことばかりではない。しっかりと管理することが大切」と呼び掛ける。

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