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【暮らし】

<家族のこと話そう>学び続ける父 尊敬 女優・モデル 岡本あずささん

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 愛情深く優しい両親と、四つ上の兄の四人家族で育ちました。父は名古屋市内で開業する医師、母は専業主婦で二人とも五十代。医師の多い家系ですが、「医者になれ」と言われたことはあまりなかったです。ただ「やりたいことが明確でなければ、勉強はできるだけ頑張った方がいい」が、親の考え。私も兄も小学四年ぐらいから塾に通い、中学受験をしました。

 中学二年、家族旅行で初めて訪れた東京で、今の事務所からスカウトされました。読んでいた雑誌でモデルができると知り、「やりたい」という私に、両親は「やってもいいけど学業優先」と、週末の撮影だけという約束で許してくれました。

 金曜日に学校が終わってから上京し、日曜日の終電で戻る日々が続きました。「名古屋駅に迎えに行き、顔を見るまで安心できなかった」と、両親は今でも言います。心配だったのでしょう。

 高校生になり、ドラマ出演の話をいただきました。「女優は駄目」という両親と衝突しました。今思えば「女優業を始めると学業どころじゃなくなる」と、将来を心配しての反対だったと思います。そんな思いが分からない当時の私は親に反抗し、口げんかが絶えない時期も。最後は父から「学業優先か、今しかできないことをやるか、自分で決めなさい」と言われ、女優の仕事を始めました。

 その後、だんだん芸能活動と学業の両立が難しくなり、高校二年の途中から通信制の高校へ。その時も両親から「大学までは行こう」、大学入学後も「絶対卒業して」と励まされ続けました。私も両親の思いにこたえたくて、半年遅れにはなりましたが、卒業まで頑張りました。

 そんなことがあっても、両親は私の出たドラマを何度も見ていました。父の診療所には私が載った新聞の記事や雑誌があり、すごく応援してくれていると実感します。

 両親の出会いは学生時代。それぞれグループ旅行で乗っていた北海道行きのフェリーの中だったそうです。二人とも穏やかな性格。母は少し心配性で、新しい仕事が入った時などは頻繁に連絡がありますね。料理上手で、野菜ソムリエの資格も持っています。私も影響されて、今年資格を取りました。

 実家に戻ると、父の勉強している姿を今も見かけます。現状に満足せず、一生学び続ける姿勢は尊敬しますね。お酒が好きで、私が名古屋に帰ると、決まって「今日はワインを開けよう」。母がお酒に合うおつまみを作り、毎回、みんなで楽しく語らいます。よくしゃべる兄が加わると、本当ににぎやか。だんらんの場を与えてくれる家族を、これからも大事にします。

 聞き手・砂本紅年/写真・安江実

<おかもと・あずさ> 1992年、名古屋市出身。雑誌「セブンティーン」「ノンノ」などのモデルの傍ら、女優としても活躍。出演舞台「M&O plays プロデュース『鎌塚氏、舞い散る』」は10、11日に本多劇場(東京都世田谷区)、20日に金沢市文化ホール、25日に愛知県産業労働センター(名古屋市)で開かれる(一部完売)。

 

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