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【暮らし】

「孫育て」学んで楽しく 変わる育児の常識、便利グッズも

孫育てグッズを紹介する斉藤さん=名古屋市中村区の名鉄百貨店で

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 共働きや親の近くに住む子育て世帯の増加で、孫の面倒を見る祖父母世代が増えている。ただ、泣く子を抱いてあやしたり、おむつを替えたりと、体力の衰えた祖父母らにとっては重労働。昔と違う育児の常識に戸惑うこともあるようだ。そんな「孫育て」をしやすくする便利グッズもあり、注目を集めている。 (平井一敏)

 赤ちゃんを長時間、乗せて抱いても腕が疲れにくい布団、目盛りが大きく書かれた哺乳瓶…。名古屋市中村区の名鉄百貨店は先月から、孫育てに役立つグッズコーナーをベビー用品売り場に設け、六品目を並べている。

 企画したのは、社員で、子育てグッズ売り場を担当する斉藤美和さん(44)。出産前の娘らと訪れる祖父母世代も多く、「少しでも楽に孫育てを楽しんでほしい」とお薦めのグッズを選び、売り場に常駐して来客に特徴などを紹介している。

 特に三年前から取り扱っている「抱っこふとん」(縦六十センチ、横四十五センチ、厚み三センチ)は前年度の六倍近い売れ行き。体重を均等に支えるため、首の据わっていない赤ちゃんを長時間抱いても手や腕が疲れにくく、そのままベッドなどに置ける。置いても泣かないと好評で、斉藤さんは「慣れていないおじいちゃんやパパも安心して抱ける」と話す。

 昔は、赤ちゃんが泣くたびに抱くのは抱き癖がつくので良くないと言われていたが、今はすぐに抱いて安心させるのがいいとされる。斉藤さんは自身も子どもを親に預けた経験を踏まえ、「昔と今の子育ての違いを知らないとトラブルになることもある」と指摘。「親子で学び合い、便利グッズを上手に使いながら子どもに愛情をいっぱい注いで」と呼び掛ける。

 コーナーでは二十五日午後一時から、孫育てのコツなどを紹介する本「ばぁばニッポン」(主婦の友社)の著者・依田邦代さんのトークショーがある。

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◆さいたま市の工房 高齢女性ら手作り

 抱っこふとんは、さいたま市の孫育てグッズ工房「BABA(ババ)ラボ」の製品。地域の三十〜九十代の女性約五十人が週三回、思い思いの時間に集まり、生地の裁断から縫製、綿入れ、タグ付けまで約二十の工程を分担して手作りしている。

 創業者の桑原静さん(45)の祖母、中村絹子さん(91)がなかなか寝ないひ孫のために作った布団をスタッフらが改良し、二〇一二年に商品化。ブルー、ピンク、ベージュの三色を基本に月に約七十枚を作り、主に通販サイトで販売している。

 昨年はテレビ番組でも紹介され、過去最高の約千三百枚が売れた。仕上げのアイロンがけを担う中村さんは「健康に育つように願いを込めている。たくさんの人に喜んでもらえてうれしい」とほほ笑む。

 ミルクの量や濃さを確認しやすいように目盛りを大きくし、断面を花形にして持ちやすくした「ほほほ ほにゅうびん」も一五年に発売。優れた育児用品などをたたえるキッズデザイン賞を受け、昨年は約三百個を販売した。工房のマネジャー横地真子さん(44)は「これからも家族みんなで子育てしやすいグッズを編み出していきたい」と話す。

 

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