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【暮らし】

4人兄弟を育てる木山裕策さん夫妻 「男の子だから」と言わない

歌手の木山裕策さん(右)と妻の直子さん=東京都内で

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 4人の息子がいる歌手の木山裕策さん(51)=東京都在住=は、子育ての中で「男の子だから」という言葉を使わない。妻の直子さん(49)とともに、息子たちには、コミュニケーションで互いを理解する大切さを伝え、家事力も付けさせてきた。「男らしさ」を押しつけない子育てのきっかけと実践、その効果を聞いた。 (奥野斐)

 会社員として働きながら、歌手としても活動し、家族をテーマにしたヒット曲「home」で知られる裕策さん。社会人の長男(23)と大学3年の次男(21)、高校3年の三男(18)、中学1年の四男(13)の4人を育ててきた。

 「父親としてちゃんと稼ぎ、家族に不安を与えてはいけない」。かつての裕策さんは、そんなふうに構えていた。だが「home」がヒットする3年前、36歳で甲状腺がんになり、その考えは変わった。「家族のために全てを背負わなきゃ、という生き方はつらいなと。それからは、子どもたちにも『明日会社行きたくないなあ』とか、弱音を吐くようになりました」

◆気持ちを言葉に

 子どもたちにも「男の子だから強くなきゃ」といった諭し方はしないようにした。「男の子は口数が少なく何を考えているか分からない」という声もよく聞くが、「男性も、弱い部分を含め気持ちを言葉にすることが大切」と直子さん。例えば門限を決めたら、親として考える理由も伝え、反発する息子にはなぜ不満なのか説明してもらうというふうに、普段から自分の考えを言葉にさせ、それに耳を傾けることを心がけた。

 家事にも3歳ごろからかかわらせた。「将来自立するために、子どものうちから日常生活の中でできるようになるのがいい」。食事は当番制。部活で着たウエアは自分で洗濯させた。

 専業主婦だった直子さんが、「男らしさ」を押しつけない子育ての重要性を感じたきっかけは、次男の出産後、自治体の男女平等参画センターで働くようになったことだ。DV被害者の相談を受けていると、気持ちや考えをうまく伝えられず、暴力に頼る男性が少なくない。幼いころからコミュニケーションの訓練が必要だと感じた。

 息子たちには、性別による役割なんてない、と伝えたくて、自身がおかしいと思うことには意見し、夫や子どものためだけでなく、自分の生きがいを大切にする姿を見せてきたという。

 今、一人で暮らす長男は、生活に困ることなく、経済的、精神的に自立。次男は大学でジェンダー問題も学び、直子さんと議論する。

◆親も楽になれる

 裕策さんは最近、動画投稿サイト「YouTube」の「井戸パパ会議」という番組で、子育て経験の発信を始めた。直子さんも、母親たちが交流する「男の子ママカフェ」を開く。「性にとらわれない子育てで、親も楽になれるよ、と伝えられたら」

幼かったころの木山さんの息子たち=本人提供

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