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【暮らし】

<くらしの中から考える>ネット利用のルール

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 スマートフォンなどの普及で、皆さんもインターネットに触れる機会は多いのでは。オンラインゲームや動画、学校の調べ学習で利用した経験もあると思います。便利で楽しい半面、依存症という病気になったり、犯罪に巻き込まれたりする危険性も指摘され、使うルールづくりに取り組む動きもあります。皆さんはルールを決めていますか。 (長田真由美)

◆「夜9時まで」生徒も賛成 香川県は条例 依存を危惧

 「スマホは午後九時まで」

 愛知県刈谷市では六年前から全小中学校でこんなルールを掲げ、子どもたちと保護者に呼び掛けている。無料通信アプリLINEでの悪口やうわさ話、夜間のやりとりなどを巡るトラブルが増えたことがきっかけ。学校や警察などでつくる児童生徒愛護会が提案した。

 愛護会委員長で、同市雁が音中の加藤祐介校長(54)によると、強制力はないが、家庭での自主ルールづくりにつながっている。ルールは午後九時以降は親がスマホを保管、自分の部屋では使わないなどさまざま。最近は目立った問題は報告されていない。

 加藤校長が「意外だった」のが生徒たちの反応だ。反対は少なく、同中では毎年の調査でも八割が賛成。「危険性を感じているのでは」

 ほかにも、香川県では三月、十八歳未満の子どもの保護者に、ネットやゲーム利用のルールをつくり、守らせるよう求める条例ができた。

 背景にあるのは、過剰利用がもたらす悪影響。やめられず生活に支障が出る「ネット依存」が疑われる中高生は九十三万人との推計値もある。

 二〇一九年度に国が全国の十〜十七歳に実施した調査では、平日一日の平均利用時間は小学生が約二時間九分、中学生は約二時間五十六分、高校生は約四時間八分。スマホや携帯ゲーム機などの利用時間の合計で、〇九年度の調査開始以降、増加傾向が続く。

 利用内容で最も多かったのが小学生がゲーム、中学生が動画視聴、高校生がラインなどの「コミュニケーション」だった。ゲームや動画視聴は子どもたちの関心を誘うものが次々と現れ、加藤校長は「やめにくい」と危惧。スマホの契約者は多くが親のため、「親と子で納得できるルールづくりを」と促す。

◆良さと危険性知り、付き合う力つけて

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 「ダークサマナー」などスマホゲームのヒット作を手掛ける「エイチーム」(名古屋市)の林高生社長(48)=写真=の中学時代、ネットはまだなく、放課後に友達とつながる手段は自宅の電話。「親に怒られながら長電話した。精神的な独立の始まりで、今はそれがスマホやネット」と話す。

 決定的な違いは、「趣味や嗜好が同じ人と学校という狭いコミュニティーを超え出会える」こと。ただ、居心地が良い半面、気の合う相手だけとの世界に陥りがちで、子どもが本来会わないような人とつながることも。特に深夜の利用は「健全でないことが多い」。

 今は小学、中学、高校の三人の子どもの親。「思春期にスマホで友達とつながりたい気持ちは分かる」といい、中学から持たせているが、夜は禁止で、ギガ数も制限する。

 キャッチボールなどを通じて積極的に触れ合い「リアルな遊びの楽しさ」も教える。「世の中は人とのつながりで成り立っており、現実の世界では苦手な人とのコミュニケーションも必要」。ネットの良さと危険性を知り、付き合う力を自分でつけてほしいと願う。

◆意見 送ってください

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 皆さんがインターネットを使う際に決めているルールは何ですか。意見を募集します。紙面で紹介したお子さんの中から抽選で図書券をプレゼント。〒460 8511 中日新聞(東京新聞)生活部「学ぶ」係=ファクス 052(222)5284、メールseikatu@chunichi.co.jp=へ。QRコードから、ワークシート兼応募用紙もダウンロードできます。

 こちらのURLからもワークシート兼応募用紙をダウンロードできます。
 https://www.chunichi.co.jp/nie/download/

 

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