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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 坂本雅弥弁護士> いじめで不登校に 担任の言葉に不安

 <お悩み> 息子は公立中学の2年生です。同級生数人から暴言などによるいじめを受け、昨年秋から不登校になっています。担任は、いじめを行った生徒への指導をしていません。一方、私には「不登校のままだと卒業できない、内申書の評価にも影響するかもしれない」などと言います。担任の言葉に息子も私も不安です。どうしたらよいのでしょうか。

 (東京・主婦 38歳)

◆子の要望確認 学校と協議を

 <お答え> 学校からの連絡が、あなたや息子さんをとても不安にさせているのですね。中学校は義務教育ですし、文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」でも、不登校の児童生徒への学校の支援を重要視しています。欠席日数だけで進学や卒業の支障になるという担任の発言は、息子さんへの配慮を欠き不当です。

 学校とどのように話し合っていくかは、まずは、息子さんの要望や気持ちを確認してみてください。学校はいじめを確認した場合には、いじめを受けた児童生徒や保護者を支援し、いじめを行った児童生徒への指導やその保護者への助言を継続的に行う必要があります(いじめ防止対策推進法)。

 息子さんが中学校への通学を望む場合、管理運営責任者である校長に、息子さんの通学が可能となる環境を整えるよう協議してはどうでしょうか。

 息子さんが転校を希望するなら、学校との間で転校を協議する方法もあります。教育委員会が「相当と認めるときは」、保護者の申し立てにより、学区外の中学校の変更を求めることができます(学校教育法施行令)。

 さらに、息子さんが学校以外の場で学びたい希望があるなら、フリースクールや教育支援センターへの通学も検討してはいかがですか。あなたは息子さんの出席日数を心配されていますが、校長の裁量により指導要録上の「出席扱い」とされることもあります(一九九二年文部省通知、教育機会確保法)。

 ご相談の件は息子さんの気持ちや要望を確認しながら、学校と協議する必要があります。学校との交渉が難しいようでしたら、弁護士にご相談ください。

 

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