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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 契約書がない勧誘販売、解約可能?

<お悩み> 独り暮らしの母の家に高額な未開封の懐メロCD全集がありました。母は「1週間前に電話勧誘があって購入した」と言います。契約書は見当たりません。あるのは10日前の日付の納品書だけです。母は以前にも通販で何度も同じ商品を購入しています。判断能力も低下しています。契約の取り消しはできるでしょうか。 (千葉・会社員 54歳)

◆早急にクーリングオフ

<お答え> 独りで暮らしているお母さまを心配されて、よく様子を見に行かれているのですね。以前の状況も相談にありましたが、お母さまはその音楽を聴きたいというお気持ちではないようです。お母さまが、やめたいという意向であれば、法的な対応をするのがよいと思います。

 電話勧誘販売や訪問販売などの契約について、一定期間、撤回することができるクーリングオフという制度があります。購入した日を含め、八日以内に書面ですれば、既に届いている商品も合わせ、購入を撤回することができます。書面を出した日付が確認できるように、内容証明郵便でするのがいいと思います。既に届いた商品の引き取りなどは業者の負担で行い、支払い済みの代金の返還を受けることもできます。業者は契約の撤回に伴う違約金などの請求はできません。

 もっとも、十日前の日付の納品書があるようなので、八日は既に経過している可能性があります。しかし、契約書が見当たらないのですね。売買の内容や代金、クーリングオフ制度の説明などを記載した契約書などの交付がなければ、クーリングオフの期間は始まりません。まずは早急にクーリングオフをするのがいいと思います。

 またクーリングオフとは別に、商品について事実と異なる説明があった時は、取り消すことができる場合もあります。

 業者が返金しなければ消費生活センターや弁護士に相談してください。またお母さまの判断能力に問題があるようなら、今後の勧誘などに対応するために、成年後見制度の利用も考えられます。

 

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