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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 弟を連帯保証 滞納家賃請求されて

<お悩み> 弟の家主と称する人から、弟が家賃を3年間滞納しており、連帯保証人の私に支払ってほしいと請求がありました。10年以上前に弟から保証人になってと頼まれ承諾したのですが、書類を交わした記憶はありません。保証人になったとしても契約は切れているはず。家賃を支払う必要がありますか。 (千葉・男性 52歳)

◆契約と更新状況の確認を

<お答え> 事前に弟さんから連絡がなかったようなので、まずは弟さんに事情を確認してみてはいかがでしょうか。連帯保証人になることを電話で承諾したとのことですが、賃貸借契約書にご自身で署名押印をしたかどうかも必ず確認しましょう。

 契約書に連帯保証人として署名押印をしたのであれば、家主からの請求を断れず、賃貸借契約によって生じる一切の債務を負担することになります。このため、借り主である弟さんの未払い家賃を原則、すべて支払わなくてはなりません。

 この十年の間に契約更新をしていた場合も、更新後は連帯保証人の責任を免除、または再度連帯保証の意思の有無を確認する規定がなければ、更新契約書に署名をしていなくても引き続き責任を負うことになります。

 しかし、これでは連帯保証人は予測できない多額の債務や責任を負います。また家賃の支払いが滞っているのに、保証人に何の連絡もなしに貸主と借り主が契約更新することは、社会通念にも反しています。

 貸主と合意して契約更新しても、更新前から借り主が滞納を続けている場合、更新時までの滞納額しか保証人に支払い義務を認めなかった判例もあります。ご自身の知らないうちに契約が延長されているなら、一度、弁護士に相談するなどして判断してはいかがでしょうか。

 なお、来年四月施行の改正民法では、保証人から請求があった場合、貸主は家賃の支払い状況や滞納額など借り主の情報を提供しなければならなくなります。また、個人の保証人については、負担する滞納額の限度を記載する欄を契約書に設けるなど、保証人の保護規定が導入されます。

 

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