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【首都圏】

沖縄、高校野球の苦悩と栄光 池袋で創作劇 16日に開演

土を取り上げようとする検疫所職員につかみかかる場面のけいこをする、森田さん(右から2人目)ら出演者=東京都練馬区で

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 球児が持ち帰った甲子園の土は、那覇港の海に捨てられた−。本土復帰前の悲劇を経て、沖縄が高校野球の強豪になるまでの歴史をつづった創作劇「海を越えた挑戦者たち−バンミカセー!」が十六日から、シアターKASSAI(東京都豊島区東池袋一)で上演される。「バンミカセ」は沖縄の方言で「打ち破れ」の意味。作者で演劇ユニット「インヘリット東京」を主宰する畠山貴憲さん(48)=埼玉県坂戸市=は「どんなことも初めからうまくいくわけではなく、先人たちの努力があって今がある、と見る人に伝えたい」と話す。

 一九五八年、四十回記念で四十七都道府県の代表が集った夏の甲子園に、アメリカ統治下の沖縄県から首里高校が出場。当時、甲子園から持ち帰った土は植物防疫法で沖縄に持ち込めず、海に捨てられた。小学校から高校まで野球をしていた畠山さんはこの話を本などで読んで興味を持ち、当時の球児にも取材し脚本を書いた。二〇〇四年に別の劇団で初演した後、都内などで上演を重ねた。

畠山貴憲さん

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 畠山さんは一五年、東京と沖縄で劇団を旗揚げし、英語で「受け継ぐ」を意味する「インヘリット」と名付けた。作品ごとに面接で役者を選び上演しており、今回は十八〜六十八歳のプロ・アマの役者十九人が出演する。野球部監督役で座長の森田兼史さん(39)=東京都豊島区=は「悲しい歴史がある沖縄で、戦後復興に奮闘した大人たちと未来につなぐ子どもたちの物語。それを受け継ぐのは私たち」と、けいこに熱を入れる。

 二十一日まで。前売り四千円、当日四千五百円。チケットは予約フォーム=https://www.quartet-online.net/ticket/umigoe2018tokyo=から購入。問い合わせは事務局の伊沢さん=電050(3196)3711=へ。 (小形佳奈)

 

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