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【首都圏】

<首都圏 おもしろランキング>イチゴ生産・販売 王国・栃木、収穫量50年連続日本一 

初出荷される「とちおとめ」=栃木県鹿沼市で

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 「収穫量は五十年連続日本一!」「産出額は二十二年連続日本一!」。栃木県のイチゴは、生産量・販売金額ともに全国一を誇る。

 県内でイチゴ生産が本格化したのは一九五〇年代の半ば。冬の日照時間が長く、夏と冬、昼と夜の寒暖差が大きい気候が栽培に適している。平たんな土地が広がり、大消費地の首都圏に近いこともあって産地化が一気に進んだ。

 本来、イチゴは冬場に一度休眠し、気温が上がる春に実をつける。ところが技術開発の結果、出荷時期は年々早まってきた。

 通常、四月から六月にかけて親株から子苗をとる。七月から九月にかけて苗を育てるが、低温を感じさせ、花芽の分化を促進させる。このため、標高の高い高冷地で育苗したり、クーラーや地下水を利用したりする「夜冷育苗」が導入されている。

 九月にハウスに移し、十月下旬に花が咲く。開花後、三十日程度で果実が大きく着色して収穫。十一月から五月まで出荷が続く。

 「いちご王国とちぎ」の礎を築いたのが、県を挙げての新種開発だ。一九八五年に品種登録した「女峰」。花を早く付け、クリスマスケーキなどの需要が多い年内出荷が実現した。大型冷蔵庫などの施設の普及で出荷開始が十一月上旬にまで早まり、収穫量も向上した。

 九六年には後継種の「とちおとめ」が登場。粒が大きくて甘みが強く、全国を席巻し、作付面積の三割を占めるまでになった。二〇一二年に販売が始まった「スカイベリー」は高級いちごとして注目される。さらに甘みが際立ち、多くの収穫量が望める新品種も開発している。(小幡勇弘)

◆「大衆向け」「贈答用」にすみ分け

<栃木県農業試験場いちご研究所・稲葉幸雄所長の話> 「いちご王国とちぎ」のさらなる発展を目指し、新品種の育成や栽培技術の開発を進めて生産性を上げている。「とちおとめ」は大衆向け、新たに登録した「スカイベリー」は贈答用に、とすみ分けをしている。

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