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【首都圏】

認知症介護 関心を 舞台「生きる」19日、江東区で

舞台「生きる」について語るブッチー武者さん=東京都豊島区で

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 認知症の介護をテーマにした舞台「生きる」が19日、東京都江東区で上演される。座長・主演はお笑いタレントで俳優のブッチー武者さん(66)。1980年代にテレビ番組「オレたちひょうきん族」で「懺悔(ざんげ)の神様」として人気を集めたが、舞台ではシリアスに、介護離職や生活苦、その末の殺人事件と裁判を描く。6月に足立区、8月に埼玉県草加市でも上演する。 (杉戸祐子)

 武者さんが劇団「ZANGE」を率いて「生きる」を初めて上演したのは二〇一四年。友人の母親が認知症になり、息子のことがわからなくなった様子に衝撃を受けたのがきっかけだった。〇六年に京都市で介護の末に息子が認知症の母親を殺害し、自身も自殺しようとした事件を知り、「介護は誰にとってもひとごとではない」と考えた。

 お笑いタレントとして一世を風靡(ふうび)した。「コントのネタになるのは、誰もが常識として知っているべき話題。舞台でシリアスに表現するのはリスクもあるが、認知症の介護についてよくわかってもらえるのは芝居だと思った」。介護経験はなく、高齢者施設を訪問するなどして原案を考えた。

 初演以降、首都圏を中心に十五回の公演を重ねてきた。観客から介護の実体験をつづった日記を提供されたり、看護・介護職員らから舞台の感想を聞く中で、「台本の理解が深まり、劇団全体の役づくりに反映されてきた」。昨年は福祉国家として知られるデンマークとスウェーデンで介護施設や高齢者向けの病院を見学し、「介護される側とする側、双方がどう生きたいのかという考え方が大切だと実感した」。公演を通じて「介護者が一人で抱え込まないよう、地域で協力し合える社会づくりが必要。特に若い人が関心を持つきっかけにしてほしい」と願う。

 十九日は江東区文化センターで午後七時開演。六月一日に足立区のギャラクシティ西新井文化ホール、八月十七日に草加市文化会館で上演予定。前売り券は四千〜五千円。購入はホームページ(「生きる、介護、舞台」で検索)から。問い合わせはBMCエンタープライズ=電03(6903)7895=で、正午〜午後六時。

「生きる」の舞台の様子(劇団ZANGE提供)

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