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【首都圏】

川上澄生の神髄 宇都宮拠点の版画家 名作100点を展示 

文明の出会いを描いた代表作「蛮船入津」=栃木県鹿沼市で

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 宇都宮を拠点に創作を続けた版画家川上澄生(一八九五〜一九七二年)の傑作、名作百点を集めた展覧会が、栃木県鹿沼市立川上澄生美術館で開かれている。澄生のさまざまなジャンルの作品、技法を紹介している。

 展覧会のタイトルは「川上澄生 驚異と好奇心の世界」。民芸運動にも携わった澄生は、日本民芸協会の会報誌の原稿に「驚異と好奇心」が作品の大切さだと寄せている。

 今回の代表作の一つが、南蛮船が港へ入る様子を描いた「蛮船入津(にゅうしん)」。澄生は文明と文明の出会いをテーマの一つに掲げている。

 「陽明門」も興味深い作品という。点描を打つような細かい仕上げで、門の装飾部分を表し、日光東照宮を代表する陽明門のきらびやかなイメージを出している。澄生が力を注いだ代表作でもある。

 澄生が影響を与えた世界的な版画家棟方志功(一九〇三〜七五年)の初期作品「貴婦人と蝶々(ちょうちょう)」なども特別展示している。ダイナミックな構図で知られる棟方だが、澄生の影響を受け、初期作品は異国情緒にあふれている。

 原田敏行学芸員は「版画の表面にニスを塗ったり、白だけではなく黒や黄色の紙を使ったりするなど、いろいろな技法に触れられる」と解説する。

 七月十五日まで。入館料は一般三百円、高校・大学生二百円、小中学生百円。休館日は月曜(七月十五日は開館)。 (原田拓哉)

 

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