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【首都圏】

<首都圏 おもしろランキング>ビールの消費量  首位の東京が突出

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 ビールのおいしい夏がやってきた。居酒屋に入れば「とりあえずビール!」という人も多いはず。そんなビールを私たちはどのくらい飲んでいるのだろうか。

 国税庁が毎年まとめている「成人一人当たりの酒類消費数量表」のビールの項目を見ると、全国平均は毎年二十五リットルほど。三百五十ミリリットル缶に換算すると七十本くらいだ。左党はそんなものかと思うが、下戸の人も含んだ平均値だからこんなものだろうか。

 ところが、都道府県別に見ると、東京の突出ぶりが際立つ。他県を大きく引き離してトップを続けている東京は、毎年四十リットルを上回る。三百五十ミリリットル缶に換算して百二十本以上と、平均的な県の約一・七倍。二〇一七年度に最も消費量の少なかった滋賀(一四・八リットル)の三倍にもなる。一方で、東京以外の首都圏各県の消費量は軒並み少ない。

 なぜ東京はビールの消費量がこんなに多いのだろうか。ビールを飲める飲食店がひしめいているからだろうか。

 国税庁酒税課の担当者は「東京には業務用卸の業者が集中していることが要因ではないか。そこから各地に配送されるので、すべて東京で飲まれているわけではないと思う。大阪が多いのも同じ事情だろう」と推測する。

 一方、日本ビアジャーナリスト協会の担当者は「クラフトビール(小規模に醸造される個性的ビール)の消費量が増えているのが大きな理由。クラフトビールを楽しめるお店や、店舗内でビールを醸造することができるブリューパブの新設が東京は断トツに多い。ビールの選択肢の幅が大いに広がり、値段は少し高くとも多様なのどごし、味を楽しもうという傾向が強くなっているのです」と話す。

 「とりあえずビール」では済まない消費者が東京には多いということだろうか。 (藤英樹)

◆増えるクラフトビール

 キリンビールはクラフトビールを1台で4種類提供できる「タップ・マルシェ」というサーバーを全国展開している。「一番搾り」など自社商品に競合するかにみえるクラフトビール普及を図るのは「ビール市場を多様に広げることは共存共栄につながるから」(担当者)だという。同社によると、クラフトビール醸造所は年々増えており、昨年10月時点で379カ所と2年前の1・5倍に。タップ・マルシェ設置店も7000店(昨年3月)を超え、その多くが首都圏にある。

東京のビール消費を高めているとされるクラフトビール=都内の飲食店で(キリンビール提供)

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