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【首都圏】

砂で描く「海の声新聞」 プラスチックごみ問題を考える

「海の声新聞」題字=いずれも千葉県旭市の飯岡海岸で

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 九十九里海岸の東端に位置する千葉県旭市の飯岡海岸に3月下旬、砂絵で描かれた巨大な「東京新聞」が登場した。環境問題について考えるきっかけづくりのために東京新聞広告局が企画立案し、賛同した協賛社の協力のもと制作した。 (春田靖浩)

◆「5ご・3み0ゼロの日」、本紙掲載

 「紙面」の大きさは、縦約五十メートル、横約三十五メートルで本物の紙面の約八千倍の大きさ。「東京新聞」の題字は、外枠の大きさが縦約一二・六メートル×横約四・五メートル。記事の本文は、一文字の大きさが縦八十四センチ×横九十二センチとなっている。

 紙面の内容は、最近問題となっている海洋プラスチックごみについて。

 記事では「地球の海で多くの生物の命が奪われつづけている」のは、「暮らしに身近なプラスチックが年間八百万トンも川や海に捨てられ、ごみとして漂う」ことで「プラごみをのみ込んだり体に絡ませたり」していることが原因と指摘している。本文の最後では「多くの恵みや喜びを与えてくれている海に、私たちは何を返すことができるだろう」と、環境問題に向き合う必要性を訴えている。記事に関連して、ウミガメのイラストや、海洋ごみが分解されるまでの年数グラフも記載された。

「海の声新聞」制作風景

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 制作を担当したのは、サンドアーティストの保坂俊彦さん(45)。毎年、同市内で砂の彫刻展を開催している「あさひ砂の彫刻美術展実行委員会」の協力を得て、場所の選定や許可申請などを進めた。

 整地と、必要な線や位置などを地面に表示する「墨だし」、文字やイラストなどを作成する「書き作業」を行った。十一日間かけて完成させ、できあがった紙面はドローンで撮影した。

 保坂さんが、今回の制作で苦労したのは天候の影響。

 「海沿いということもあるのか、予報通りの天気にならず、雨、風に砂が左右されることが多かった。雨が降って彫った文字が地面となじんでしまったり、風が吹いて砂が書いた文字を消してしまったり。その繰り返しでした」

 保坂さんのチームスタッフのほか美術大学の学生、地元の有志、高校生など二十人が作業を続けてようやく完成した。

 海の声なき声を代弁した「海の声新聞」は、「ごみゼロの日」にあたる三十日付の東京新聞に掲載される。

「海の声新聞」の文字の一部

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