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【首都圏】

平和と感謝 音に乗せ 来月6日、胡弓演奏家・楊さんが浅草で七夕コンサート

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 中国出身の二胡(にこ)(胡弓(こきゅう))演奏家で、演奏指導もしている楊興新(ヤンシンシン)さん=写真=が七月六日、東京都台東区の浅草公会堂で「七夕胡弓コンサート 日本への熱き想いを」を開く。七夕は二年前に亡くなった妻との結婚三十年の記念日。かつてコンサートの司会をしたタレント永六輔さんの命日で、盧溝橋事件の起きた日でもある。楊さんは「大切なこの日に日中の平和を願い、支えてくれた人への感謝の気持ちを込めて演奏したい」という。 (竹島勇)

 楊さんは中国東北部の遼寧省丹東市生まれ。十一歳でソリストとしてデビュー。中国国家大賞を受けるなど演奏力を認められた。一九八八年に来日し、日本人の房子さんと八九年に結婚。三年後に房子さんはくも膜下出血で倒れ、治療と介護は二〇一七年十月に七十四歳で亡くなるまで続く。

 来日直後に知り合った永さんは、楊さんの演奏と平和を願う思いに感動。コンサートの司会をかってでて、歌手の加藤登紀子さんらを紹介するなど活動を支えてくれた。

 楊さんは日中の懸け橋になりたいと演奏活動を続け、一九九八年には中国の江沢民国家主席(当時)の来日時に日本政府の依頼で歓迎晩さん会で演奏した。七月七日は一九三七年に日中戦争のきっかけになった盧溝橋事件の起きた日でもある。

 楊さんは「七月七日は私だけでなく日本と中国にとって大切な日」と強調。「子どものころ日本人は恐ろしい民族と教えられたが実際には優しく、私と房子を助けてくれた。感謝しかない」。永さんには「彼がいてくれて今がある。日中の平和を願う気持ちで一致した。忘れないとの思いで永さんの曲も演奏する」。

 房子さんを思って作曲した「あなたへ」、永さん作詞の「見上げてごらん夜の星を」、「黄砂」などを演奏する。加藤さんの次女で歌手のYaeさんも出演。楊さんの長女で北京の音楽大学大学院で二胡演奏を学ぶ楊雪さんとの合奏もある。開演は午後五時。五千五百円から六千五百円。問い合わせは楊興新チケットセンター=電0120(15)8359。

 

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