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【首都圏】

<お空のみかた 予報士記者の気象雑話>熱中症 「暑さ指数(WBGT)」で対策を

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 「災害レベルの暑さ」(気象庁)が話題になった昨夏、約九万五千人(総務省消防庁の統計)が熱中症で搬送され、文字通りの災害でした。「気象災害」として対策を取る必要があります。

 「熱中症」は、体の中で生まれる熱が、外にうまく放出されないため起きる熱による障害の総称です。強い日差しだけでなく、ジメジメとした湿気や風も症状に影響します。強い直射日光にさらされると「日射病」、閉め切った部屋や車の中などで、高温で起これば「熱射病」ともいいます。

 涼しい時は体から出る熱を周囲の空気がどんどん吸い取ってくれますが、気温が高くなると熱は外に逃げにくくなります。湿度も重要です。乾燥していると洗濯物がすぐに乾くように、人の体も熱と一緒に蒸発してくれる汗が、湿気があると肌にへばりついて残ってしまいます。

 熱中症の危険性を知る指標として広く使われているのが、環境省が「暑さ指数」と称している「WBGT(湿球黒球温度、wet−bulb globe temperature)」です。

 以前は気温と湿度から算出し、蒸し暑さを表す「不快指数」が使われていましたが、WBGTは、アスファルトやコンクリートから出る熱(輻射(ふくしゃ)熱)、風(気流)の影響なども取り込んでいます。気温と同じ「〜℃」で表されますが、気温よりも湿度や輻射熱の方が大きく影響します。

 WBGTの実況と予測は、環境省が全国八百四十地点ごとに発表しています。携帯サイトもあり、「交差点」「住宅地」「体育館」などに分けて、熱中症の危険性を示しています。今いる場所、お出かけを予定している地域での危険度を確認できるので利用してみてください。

 気象庁の予報では、七月は雨が多いものの気温は低めに推移しそうです。梅雨明けは平年だと七月二十一日ごろ。その後は熱中症にも気を付けましょう。 (布施谷航)

 *次回は7月30日掲載です。

 

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