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【首都圏】

踏切事故 対策進めて 竹ノ塚事故、遺族の加山さん講演

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 東京都足立区で二〇〇五年に起きた東武伊勢崎線竹ノ塚踏切事故で、当時七十五歳の母親を亡くした加山圭子さん(64)=写真、横浜市神奈川区=が、都内で講演した。再発防止への取り組みや遺族の思いを語り、「国は調査体制を整え、事故の教訓を生かした安全対策を講じてほしい」と訴えた。

 日本では毎年、百人前後が踏切事故で亡くなっているが、事故の多くは国土交通省の運輸安全委員会で調査されていない。加山さんは、全国五十カ所以上の踏切事故現場に足を運び、同省への情報公開請求で得た事故情報などを分析して、国や鉄道会社に再発防止を求めてきた。遺族会の「紡ぎの会」もつくり、情報交換をしている。

 加山さんは「事故現場に行くと、電車が来る方向の見通しが悪かったり、路面がデコボコしていたりする所が多い」と指摘。

 今年三月、高齢男性が電車にはねられ死亡した神奈川県逗子市の踏切は、警報機や遮断機がないうえ、路面が狭く、凸凹があって三十メートル超と長い。下を見て歩かなければ危険だと感じたという。

 「危険な踏切がまだたくさんある。路面をなだらかにしたり、警報機や遮断機を設置したりなど、通行者の視点から事故防止策を進めてほしい」と話した。

 講演は、五日に日本学術会議総合工学委員会・機械工学委員会の合同分科会が主催した「安全工学シンポジウム」であり、約五十人が聴講した。 (奥野斐)

 

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