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【首都圏】

「結婚の選択肢 認めて」 都内の同性カップルが講演

質疑応答で当事者の思いなどを話す(左から)須藤さん、佐藤さん、小野さん、西川さん=東京都世田谷区で

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 都内で暮らす同性カップル二組が講演し、日常の困り事や、同性婚を求める運動について語った。日本では現在、同性カップルは婚姻できないため、遺産相続や所得税控除などで法律上の配偶者と同等の扱いが保障されていない。不利益もあるとし、「結婚という選択肢を認めて」と訴えた。 (奥野斐)

 登壇したのは、中野区在住の不動産会社経営、須藤啓光(あきひろ)さん(29)と弁護士の佐藤樹(たつき)さん(29)、世田谷区に住む四十代の小野春さんと西川麻実さんの二組のカップル。小野さんたちは、同性婚を認めないのは憲法違反だとして今年二月、全国の同性カップルが国を訴えた訴訟の原告でもある。佐藤さんも弁護団の一人。

 四人は、同性愛の気づきや現在の生活を紹介。佐藤さんは中学生のころに自覚したが、公にできないストレスがあったという。「社会と闘っていく力が必要だとの思いが、弁護士になる動機になった」と話した。

 須藤さんは、男性同士で家を借りる際に苦労した経験から不動産会社を始めた。「(LGBTなど性的少数者は)オーナーの無理解などから、入居審査にすらかからない場合がある。男女のカップルと変わらないと知ってほしい」

 国内では、自治体が同性カップルを承認する「パートナーシップ制度」が広がる。今月から茨城県でも始まり、二十四自治体が導入、利用者は五百二十一組(NPO法人「虹色ダイバーシティ」調べ)に増えた。

 小野さんたちは二〇一五年、世田谷区のパートナーシップ宣誓をした。二人は約十四年前から同居し、かつて互いに結婚していた男性との間に生まれた子ども三人を一緒に育てる。

 子どもの入院時にパートナーでは手続きできないと言われた経験から、「家族だと証明できる制度の存在は大きい」と小野さん。西川さんは「男女には当たり前にある結婚という道が、あるカテゴリーの人に閉ざされているのはおかしい」と訴訟への思いを語った。

 講演は東京都世田谷区で二十日、アーニ出版「性を語る会」が主催したシンポジウム「いまこそLGBTの声を伝えたい!『性と生』」の中で行われ、約六十人が聴講した。

 

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