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【首都圏】

沖縄の復帰闘争 写真で残す 大学院生の村岡さん 読谷村と連携

革新共闘会議で腕を組む(左から)屋良朝苗、瀬長亀次郎、上原康助、安里積千代の各氏(撮影日不明)(いずれも読谷村史編集室提供)

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 米軍統治下の沖縄の日本復帰闘争などを撮影した貴重な写真データが、インターネットで公開されている。沖縄県読谷村(よみたんそん)に眠る資料を電子保存し後世に残そうと、東京都港区在住で九州大大学院博士後期課程の村岡敬明(たかあき)さん(32)がデジタルアーカイブ化事業に取り組んだ。「沖縄の人びとの苦難と非暴力抵抗運動の証しを見てほしい」と話す。 (野呂法夫)

 村岡さんは戦後の沖縄の社会政治史を研究。二〇一七年四月、一九七二年の日本復帰後初の沖縄県知事となった屋良朝苗(やらちょうびょう)氏の資料を探し求めて出身地の読谷村史編集室を訪れた。

 同室は、二〇一三年に沖縄県教職員組合(沖教組)から寄贈された膨大な資料を整理して村のホームページなどで公開している。

革新系の参院選候補を応援する青島幸男参院議員(1970年)

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 しかし、多くのネガフィルムや写真は手付かずのまま。沖教組前身の沖縄教職員会が機関紙「教育新聞」用に撮ったものだった。屋良氏は同会会長、初代公選行政主席として復帰運動の中心的役割を担った。

 村岡さんは写真をデータベース化して保存活用するプロジェクトを提案。村と連携し一七年十二月から、ネットで資金を調達するクラウドファンディングと寄付で百六十四万円を集めて事業を進めてきた。

 同室は八月下旬、ウェブ「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」で写真データを公開した。一九六〇、七〇年代を中心に一万三千枚余が閲覧できる(右上のバーの「写真」から)。

佐藤栄作首相訪米抗議スト(1969年)

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 六九年の佐藤栄作首相の訪米抗議スト、辺野古沖からの米軍キャンプシュワブ基地調査、七〇年には瀬長亀次郎氏らが当選した戦後初の国政参加選挙や、復帰後の自衛隊配備計画を説明する中曽根康弘防衛庁長官訪問抗議の様子などが記録されている。

 村岡さんは「復帰後は基地や核のない平和を切実に願う沖縄の姿が見て取れる。沖縄の戦後史を知りたい方は活用してほしい」と語った。

村岡敬明さん

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