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【首都圏】

<しみん発>農育で地域の親子交流 ふらっと新百合ケ丘代表・中村ふみよさん(37)

農育ワークショップで、親子でピザを作る参加者たち=川崎市麻生区で

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 緑が豊かな川崎市北部で、子どもとお母さんに地元農家がつくる野菜に触れて楽しんでもらう。体験型農育ワークショップを開いている市民団体「ふらっと新百合ケ丘」代表の中村ふみよさん(37)は「気軽に楽しく、地域に根づいた子育てをしてほしい」と話す。農育を通じた親子のきずなが、地域で着実に深まっている。 (安田栄治)

 厳しい暑さが残っていた九月八日、川崎市麻生区の「古沢会館」で開かれたワークショップ。タイトルは「竹のプランターで野菜を育てよう!&耐火煉瓦(れんが)で季節のピザ作り」で、約三十人の親子が参加した。

 地元農家の協力で竹林から直径二十センチはある太い竹を数本持ち込み、子どもたちが農家の指導の下にのこぎりをひいて竹プランターを作った。汗をたくさん流して人数分を作ると、ラディッシュの種を植えた。

 その横では季節野菜のピザの下ごしらえ。子どもたちは地元で採れたトマトやピーマンなど野菜を生地の上に並べ、それぞれ独自のピザを仕込み、耐火れんがを重ねた手製の窯へ。焼き上がる自分のピザを見つめる子どもたちは、ここでも流れる汗を楽しそうにぬぐっていた。

 中村さんは「地元の農家さんが何を作っているのかを子どもたちが知り、どうしたらおいしく食べられるのかを知る。土や野菜に触れ、食を楽しむ。農業と子どもは切り離せない」と、農育の大切さを説明する。

 「子育てに良いところだから」と二〇一〇年九月に東京都杉並区から川崎市麻生区に移住し、三カ月後に長男を出産。その三カ月後に東日本大震災が発生し、災害などに対する地域の助け合いの必要性を痛感し、子育て中のお母さんたちが交流する活動に着目した。

 農家と商店が親子などと触れ合うイベントを開催しながら、小田急線新百合ケ丘駅を中心に農育、食育活動を行う市民グループ「ふらっと新百合ケ丘」を立ち上げ、一七年四月に麻生区の支援を受けて正式に活動を始めた。以来、年六回のワークショップと地域の農産物販売や活性を目的とする「つながる朝市」を同区内で開催している。

 「小学校一年生になった女の子が幼い子の面倒をみたり、お母さんたちが他の子の行動を見守ったり。それを見るのがうれしい」と、垣根がない子育て環境の成熟に目を細める。

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<なかむら・ふみよ> 山口県下関市出身。イベントの企画・運営やセミナーの開催・講師育成も手がける。夫と一男、二女の五人家族。ホームページに問い合わせフォームを掲載している。「ふらっと新百合ケ丘」で検索。

 

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