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【首都圏】

草木の美しさ 写真集に 植物写真家・木原さん <秋・冬編>出版

「選りすぐりの作品を最高の色で収めた」と木原浩さん=東京都杉並区で

写真

 本紙サンデー版に連載した「草木帖(くさきちょう)」で、美しい花々やみずみずしい木々、珍しい植物を鮮やかな写真で紹介した植物写真家の木原浩さん(72)=東京都杉並区=が、「野の花づくし 季節の植物図鑑」(平凡社)を出した。二月に出版した<春・夏編>に次ぐ第二弾。<秋・冬編>には「琉球・奄美 小笠原編」も併載。日本の草木がそれぞれ輝く季節に織りなす姿を収録している。 (小鷲正勝)

 日本にとどまらず海外でも植物を撮影してきた木原さんは、四十年のキャリアをもつ。「日本の植物を再発見する」と銘打った「野の花づくし」には、草木帖国内編(二〇〇五年〜〇七年四月)に載せた作品や、他メディアに掲載した作品からピックアップ、両図鑑で計四百十作品を収めている。

 「植物にきちんと向き合い、どれもこれも時間をかけて撮りました。厳選されたカットです」と自信を込める。図鑑に収めたのはほとんどがフィルムで撮った作品。デジタル写真全盛の時代だが、「現代の写真集には、いかにもデジタル調のどぎつい色合いの作品をよく見掛ける」と木原さん。図鑑でも色には極力神経をつかった。力強く「この本の生命線は色ですから」。印刷の段階では自ら立ち合い、一点一点確認しては必要に応じて色修正を施したという。

 <秋・冬編>は長野県・美ケ原高原に咲く九蓋草(クガイソウ)で始まる。紫色の花がなだらかに傾斜する草原に群生していた。「ゴマノハグサ科クガイソウ属」と分類を明示。「輪生した葉が仏具の天蓋(てんがい)に似ていて、これが何段にも重なって付いていることから『九蓋草』の名前が付けられたという」といった説明や撮影時の思いなどがつづられている。

 「野の花づくし」は<秋・冬編><春・夏編>とも三千円(税別)。問い合わせは平凡社=電03(3230)6572=へ。

 

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