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【首都圏】

子育ての悩み 相談できず LGBTの4割 母にも

LGBTの子育ての課題を語るしげさん(右から2人目)ら=東京都内で

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 子育て経験のあるLGBTなど性的少数者の多くが、自分の親や保護者仲間など身近な人に育児の悩みを相談できていないことが、NPO法人「虹色ダイバーシティ」(大阪市)のアンケートで分かった。今年四〜五月にインターネット上で実施し、千四百三十四人が回答した。このうちLGBTだと自認し、子育て経験のある人は百二十五人だった。 (奥野斐)

 子育ての悩みを誰に相談したかを聞いたところ、LGBTの当事者は、母親(義母を含む)にも「相談しなかった」人が38%に上り、LGBTでない人と比べて約9%多かった。

 同じく「相談せず」は、保護者仲間42%、職場の同僚ら51%、医療・福祉関係者52%と、いずれもLGBTでない人より10%以上高い。一方、友人に相談した人はLGBT当事者の方が多かった。

 子どもとの関係については、自分自身や現在の配偶者・パートナーが遺伝的な母親(生みの親)でない子どもは15%、同じく遺伝的な父親でない子どもは66%に上り、現行の法律上で親子関係にない例は多いとみられる。

 同法人の村木真紀代表は「LGBT当事者は地域でカミングアウトしている人が少なく、子育てでも孤立しがちだ。法的な親子関係にない場合、親権を持てず子どもの法的保障も不十分。同性カップルの婚姻の法整備が必要」と話す。

 アンケートの結果は東京都内のイベントで発表され、子育て中の当事者らが登壇。トランスジェンダーのしげ(活動名)さん(35)は「親も、今の自分のありようで子育てできる社会になってほしい」と語った。

 同法人は、相談窓口などをまとめた「にじいろ子育て手帳」を作り、ホームページで公開している。

 

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