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【首都圏】

楽しく入浴お助け 湯河原温泉のサービス好評

温泉ホテルで利用客の入浴介助をするスタッフ(三助提供)

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 足腰に不安があると、温泉にはちょっと行きにくい−。そんなシニア客を対象に専門スタッフが入浴をサポートするサービスが、神奈川県湯河原町の湯河原温泉で好評を博している。その名も「入浴サポート・三助(さんすけ)」。温泉地での入浴介助は、需要があってもあまり普及していないため「湯河原から発信したい」と意気込む。 (出田阿生)

 このサービスを二〇一七年にスタートさせたのは介護福祉士の磯貝直美さん(54)と塩瀬文昭さん(36)。介護技術を見込まれ、湯河原の温泉ホテルの依頼を受けて宿泊客の入浴介助を始めた。同年、女性が開発に貢献した商品やサービスを認定する、神奈川県の「神奈川なでしこブランド」にも選ばれた。

 「おばあちゃんと一緒に、孫の高校生の男の子が水泳パンツをはいて入浴したことも。介護の視点だけでなく、お客さまにどうしたら楽しい旅の思い出づくりをしていただけるか、と考えるようになりました」と磯貝さんは話す。

 どう「おもてなし」ができるかを考え、湯河原に伝わる「タヌキ伝説」を演出に取り入れようと考えた。人間に助けられたタヌキが、恩返ししようと三助に化け、湯治客の背中を流したという伝説だ。今月からはスタッフがタヌキ役にふんする趣向を取り入れた。

 国土交通省・国土交通政策研究所の調査(一六年)によると、介護が必要な人の旅先は「家族と車で温泉に行くケースが最も多い」が、「入浴、トイレ、移動は困難で、特に入浴が問題」とし、「受け入れ施設やサービス、情報が不足している」と指摘する。

 湯河原でサービスを始めたのは、塩瀬さんの出身地だったからだという。塩瀬さんは「スタッフが少ないなど課題は多いが、サービス向上に努めたい」と話す。「介護福祉士の資格を取得しても実際には使っていない人がたくさんいるはず。全国の温泉地で、こうした入浴介助サービスをする人がでてくれば、地域活性化にもつながるのでは」と意気込んでいる。

 問い合わせは「三助」=電0465(46)7367(平日午前九時〜午後五時)。

 

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