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【学童野球】

不動サヨナラ価値ある1勝 城南CUP

 品川、大田、世田谷、目黒各区の学童軟式野球新人戦上位18チームが出場する第9回城南CUP(城南信用金庫主催、東京中日スポーツ・東京新聞後援)は26、27日に品川区勝島のしながわ区民公園少年野球場などで2回戦試合が行われ、前年優勝の不動パイレーツ(目黒)、同準優勝の旗の台クラブ(品川)が勝ち上がった。11月3日には準々決勝3試合が大田スタジアムで行われる。 (鈴木秀樹)

代打・難波君が同点打

 終始、追いかける展開だった試合を決めたのは代打・難波佑樹君のひと振りだった。

 規定時間までわずか2分を残し、4−5で突入した6回。後攻・不動の攻撃時には、試合時間はその90分を経過していた。

 この回先頭の7番・山根由誠君が左前打。ここで不動は難波君を代打に送った。「緊張はなかった。好きな真ん中低めの球が来たので、思い切って振りました」という難波君の一打は、相手中堅手の頭を越える三塁打に。これで同点に追い付くと、続く杉本哲之介君の内野ゴロで難波君がサヨナラのホームに滑り込み、不動ナインは飛び上がりながら難波君の周りに駆け寄った。

 ことしは6年生チームが全国3位の大躍進を見せた不動。5年生の一部もレギュラーとして活躍しており、新チームとしての始動は遅れた。連覇を狙いながら、ベスト8に終わった都新人戦の結果は、その影響もあるのだろう。「まだ選手のみんなと、攻撃面であれこれとオプションを試しているところです」と関口勝久監督が話す。

 最終回に難波君を代打で送ったのもその一手。積極的に動くことで攻撃の“引き出し”を増やす戦いは、今大会だけでなく来年に向けての布石でもある。

 「厳しい試合だったけど、勝ててうれしいです。次からもっと、厳しくなると思うので、みんなで力を合わせて戦いたいです」と宮本瞬主将。城南CUP連覇に大きく前進する、価値ある一勝となった。

山野成長への1敗

 三塁側ベンチから大きな声が飛ぶ。ときにベンチを飛び出して声を荒らげ、審判にいさめられる場面も。山野レッドイーグルス・釜屋邦明監督のおなじみ“釜屋節”だ。

 誤解されがちだが、指揮官の大声は選手を責めるものではなく、常に自チームの選手に向けられた「修正のための指示」。失敗はその場で指摘し、自覚させるのが進歩への近道、というわけだ。

 この日も釜屋監督は“舌好調”だったが、その采配は「動」よりも「静」。あるいは「待」か。1、2回の完璧な投球から、3回に突如、制球を乱した先発・笹崎昌久君をあえて交代せず、その回を投げ切らせた。「1、2回が彼本来の投球で、それだけの力を持っている選手。来年は彼中心で戦うしかないんだから」。あえての続投で、エース左腕の成長を促した。

 時間切れ直前で6回に突入した5回裏の守りも同様。右飛、中前打、投直併殺で、あっという間に守り終えたこの回も、勝ちにこだわれば、タイムをかけるなどの“戦術”もあったはずだが、ここでも動きはなし。目前の1勝よりも、強敵・不動戦だからこそ得られる経験を選択し、「負けは仕方ないよ」とサバサバと振り返った。

 これまで新人戦での都大会優勝経験はないものの、毎年、6年の夏に向かい、急激な成長カーブを描いて強くなる山野。夏の都知事杯で3度の優勝経験を持つ強豪にとって、今後の成長に大きな意味を持つ1敗となったはずだ。

 

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