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【社会】

仏機低空飛行「パイロット操作ミス」 国交省に報告書 経路選択忘れる

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 羽田発パリ行きのエールフランス293便が先月、規則に違反して皇居上空など都心を低空飛行した問題で、誤った経路を飛んだのはパイロットの操作ミスだったことが、国土交通省への取材で分かった。エールフランス社は八日、同省に「経路選択機能のスイッチを入れるのをパイロットが怠ったことが原因」などとする報告書を提出した。

 航空機のプログラムには複数の飛行経路があらかじめ入力されている。パイロットは天候や管制の指示に応じ、離陸前に一つを選んでコックピット内のスイッチを押して反映させる。自動操縦であれば機体は自動的に入力経路を飛び、手動ならディスプレーに正しい経路が表示される。

 国土交通省航空局によると、同便のパイロットは先月八日深夜、羽田空港を離陸前に、このスイッチを押すのを失念。本来は、機長と副操縦士が、必要な作業に漏れがないかを確認し合う必要があるが、していなかった。エ社は「時間の制約があった」と同省に説明している。

 パイロットは離陸後もしばらく、正しい経路から外れていることに気付かなかった。日本政府が飛行ルールをまとめた「航空路誌」をパイロット向けに社内で編集した際に、都心上空を避ける記載が伝わりにくくなっていたという。

 エ社は同省に、マニュアルを改訂し研修を行うと伝えた。同省は仏航空当局に監督を求め、羽田空港に就航する全航空会社に注意喚起する。エ社への処分は行わない方針。 (皆川剛)

 

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