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【社会】

東京医大、募集人数決まらず 不正入試追加合格 入学者予想できず

 医学部を目指す受験生も利用する大学入試センター試験が十九日から始まるが、昨年不正入試が発覚した東京医科大(東京都新宿区)は募集人数が確定しないままになっている。追加合格者が最大四十四人と規模が大きく、このうち実際に何人が入学するかなどにより、今年の受験生に残される枠が大きく左右されるためだ。

 同大医学部医学科の一学年の定員は百二十人。推薦入試で三十人の合格が既に決まっており、今後の入試で決まるのは一般入試・センター利用入試を合わせた九十人。

 同大は先月、不正入試で不合格となった四十四人を追加合格とし、二〇一九年四月の入学を認めると発表。本来定員の九十人から追加分を差し引いた四十六人(一般三十四人、センター利用十二人)を一九年入試の募集人数とした。

 その後、文部科学省が、今年の入試に限り臨時の定員増を認める措置を発表。不正を行った九大学のうち東京医科大以外の八大学は追加合格者が少なく、この措置を活用して本来の定員を維持するとし、これまでに募集人数が確定している。

 しかし東京医科大は、多くの追加合格者が今後、他の大学を受験するとみられ、国立大を含む全ての入試が終わる三月末まで入学手続きをする人数の規模が予想できない。さらに毎年出る留年者数が三月ごろまで決まらず、現時点で何人の臨時受け入れが可能か分からない状態だという。

 文科省は教育環境の確保を臨時定員増の条件としている。東京医科大は例年、新入生と留年者を合わせた約百三十人程度を想定して実習や実験の予定を組んでいる。このため、募集人数の四十六人から最終的に何人分を臨時措置で上積みできるかは、入学手続き者と留年者の数が確定した時点で、教育環境を考慮しながら調整することになる。

 同大はホームページで「(文科省の臨時措置を)最大限活用いたします」とするが、実際には数人にとどまるとの見方もある。 (原尚子)

 

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