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【社会】

父「元気な姿みせて」 葛飾 女子大学生2カ月不明

(右)行方不明になった女子学生に送った父親のメール(左)昨年11月19日、女子学生が父親に送ったメール=一部画像処理

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 東京都葛飾区在住の日本薬科大の女子学生(19)が行方不明になっている問題で、栃木県内に住む女子学生の父親(53)が二十五日夜、本紙の取材に応じ、「早く会いたい。元気で帰ってきてほしい」と声を詰まらせた。一緒に映画やカラオケを楽しむほど仲が良かった娘と連絡が取れなくなり、二カ月あまり。父親は無事を信じて、娘の携帯電話にメールを送り続けている。 (西川正志、木原育子)

 「温かくしてますか。体調大丈夫ですか。今何してますか。会いたいな」。今月二十三日夜に女子学生に送ったメールには、娘の安否を気遣う言葉が並んでいた。行方不明になって以来、毎週のように娘の携帯電話にメールを送り続けている父親は「いつか返信があるんじゃないかと思って」と声を震わせる。

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 女子学生は昨年四月、日本薬科大に入学。高校時代から薬剤師など医療関係の仕事を希望しており、父親には「安定した仕事に就いて、親孝行するね」と話していたという。

 念願だった一人暮らしを楽しんでいる様子だったといい、父親は「買ったベッドの写真を送ってくれたり、『友だちができたよ』って連絡をくれたりした。もしかしたら、どこかでSOSを発していたのか…」と心配そうに振り返った。

 行方不明になったのは昨年十一月二十日。その前日、父親の携帯電話に「また今度電話しよ」とメールが届いた。翌週に帰省する予定だったため、父親は二十日午後十一時ごろ、「カラオケに行こう。おいしいものを食べに行こう。風邪ひかないようにね」と帰宅を心待ちにするメールを送ったが、返信はなかった。

 二日後の二十二日、連絡の取れない娘を心配し、葛飾区内のアパートを訪ねたが姿はなかった。警視庁亀有署に相談。女子学生が行っていた都内の飲食店やネットカフェなども捜したが、手がかりはなかった。

 今月二十四日、行方不明になっていると報じられて以降、茨城県神栖(かみす)市内で足取りが途絶えたことなどが明らかになった。父親は「無事でいてほしい。でも、ニュースを見ると…言葉が見つからない」と複雑な思いを明かしながらも、「また、一緒に楽しい時間を過ごしたい。おかえりって言いたい」と、一日も早く無事に娘が帰ってくることを祈っている。

◆午後8〜11時に異変か

 行方不明になっている女子学生が昨年十一月二十日午後八時ごろ、茨城県神栖市内で目撃されていたことが、警視庁捜査一課への取材で分かった。同日午後十一時ごろ、知人が女子学生に送った無料通話アプリ「LINE」(ライン)のメッセージが既読になっておらず、一課は、この間に何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高いとみている。

 一課によると、女子学生は昨年十一月二十日夕、JR鹿島神宮駅(茨城県鹿嶋市)で電車を降り、タクシーで隣接する神栖市方面に向かった。女子学生は同日午後八時ごろ、神栖市内のアパート住人宅のインターホンを押しており、「目隠しされて連れてこられた」などと説明。アパートの詳細な住所などを尋ねたという。住人は警察に相談するよう勧めたが、警察への連絡はなかったという。

 一課は、今月二十四、二十五の両日、近くに住む三十代男性から任意で事情を聴いた。

 この男性は女子学生と連絡を取っていた可能性があり、一課は逮捕監禁容疑で男性宅を捜索。男性の携帯電話や車などを押収したが、これまでに女子学生の行方不明との関連をうかがわせる証拠は出ていないという。

 

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