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【社会】

オスプレイ振動、影響訴え 横田基地10キロ離れても住宅揺れ

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 米軍横田基地(東京都福生市など)に昨秋配備された米空軍の輸送機CV22オスプレイについて、基地滑走路から三〜十キロ離れた地点でも、付近の飛行時に屋内が振動する影響が出ていることが分かった。日米合意で制限されているプロペラが上向きの垂直離着陸(ヘリ)モードでの飛行も常態化。サーチライトで住宅地が照射されたとの目撃情報もある。 (辻渕智之)

 自宅の壁や戸、窓などの揺れ、がたつきを本紙取材に訴えたのは、基地に接する市町のほか、八王子市やあきる野市の住民ら。「夜に低くて重い騒音が迫ってきて、窓が小刻みに震える。墜落しないかと怖い」「下から突き上げられるような揺れを感じ、気分が悪くなる」などと話す。

 基地周辺で航空機騒音の指標「うるささ指数(W値)」が七五以上の区域の住民は、過去の訴訟で「受忍限度を超える違法な権利侵害」を認定されてきた。しかし今回、CV22の振動を訴えた八王子の一部、あきる野の住民の家はその区域外にある。在来機の通過時には感じなかったという。

 振動の原因は、プロペラや排気から発生する低周波音とみられる。低周波音は人の耳に聞こえにくい百ヘルツ以下の音。遠くまで響き、遮断されにくい。沖縄県の調査では機体構造が同じ米海兵隊のMV22オスプレイの通過時、屋内の振動を起こす継続時間が他の回転翼機よりも長かった。

 ヘリモードは騒音が大きく、飛行が不安定との指摘もあるが、基地の外でも頻繁に目撃されている。米軍はCV22の横田配備前に「運用上必要な場合を除き、米軍施設内においてのみヘリモードで飛行する」と説明していた。

 昭島市の男性(69)は今月五日と九日の午後、住宅地上空をヘリモードで飛ぶ姿を動画で撮影。「基地着陸前に近くの拝島第二小学校の近くを通る時はほとんどヘリモード」と話す。

 八王子市の女性(70)は昨年九月の午後八時ごろ、基地滑走路から約五キロ離れた自宅付近を飛びながら近所の住宅地をサーチライトで照らすのを見たという。「狙われているようで驚いた。人をおびえさせる行為で許せない」と憤る。

 米軍は本紙の取材に「運用は安全を最優先とし、全ての飛行は日米合意に従っている」と回答。合意違反との訴えが地元住民からあれば対応する体制がある、と強調した。

 

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